読んだ『人の「本棚が見たい」のはなぜか?ーー本棚記録サービスを作りたい(1)』
とても面白かった。本棚って盆栽みたいだなって思っていたので、すごくしっくり来た。本棚も生きていて、自然で、有機的な流れみたいなのがある。
自分は写真も好きなのでいろんなもののスナップを撮ってアルバムみたいに残しておきたくなる。そこに本棚も然りということだ。ちょっとごちゃついた本棚だけれど、ちょっと自分でもやってみようと思う。
すごく雑なメモとしての引用を。
買ったり売ったりあげたり貰ったりすることで、持ち主が生きているかぎり本棚は変化する。(...) 本棚という枠の中で見ることで、自然と意味のあるつながりを見出してしまうのが人間だ。こういう本棚の「文脈」には、はっきり言語化できないような、「表現」未満の物語、とでも言いたいようなものが現れる。
本棚から感じられる人柄は、お金や空間という「しかたなく」課される制限によって、あくまで消極的にあらわれる。嘘や偽りが入り込みにくい、その人本来の姿が現れた、「本棚人格」とでも名付けたいようなもの。それが垣間見えるから、自然に共感を抱くのではないだろうか。
デジタルの「空間」は無限であり、現実の制約を受けない。(...) 費用と空間の制限がない「本棚」には、現実の本棚にあるような選択の積み重ねが現れず、従って自然的な「本棚人格」の現出もない。