中央集権国家はAIレースで有利
from 2-0: 情報処理技術と民主主義: 広がりつつある溝 (2024-01-20時点)
中央の主要な行為者が非常に大きなデータと資本のプールにアクセスできる社会は、知覚された「AIレース」で先行する傾向にあります。
例えばある国が監視カメラの画像を集めて学習データに使うことができるなら、その国のAIモデルは他の国とのAI開発競争で有利に戦えるということ。nishio.icon
中国では1.7億台の監視カメラが街頭に設置されていると言われている。この監視カメラのネットワーク化プロジェクト「天網工程」が進んでいる。
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2015年に国家発展改革委員会などが公表した996政策(政策996号の意味)で、このネットワーク化を2020年までに中国全土で完成する目標が示された。
また、2017年に北京で開催された全国公安科学技術情報化工作会議では、孟建柱公安部長の発言が「620講話」として、ひとつの指針になっている。それは公安部の監視カメラシステムには、「天網」(ネットワーク化)、「天算」(画像高速処理能力)、「天智」(人工知能の応用)の3つが必要だとするものだ。
この天智能力の開発も進んでいる。すでに市民の顔画像データベースは身分証登録データから取得できており、一定解像度以上の監視カメラであれば、映り込んだ人物の氏名、身分証番号などの個人情報を1秒以内に顔認識検索、特定できるようになっている。
監視社会か防犯か、人工知能でつながる1.7憶台の監視カメラ|中国 - 週刊アスキー
中国の学校が教室に「AIカメラ」を置くワケ 生徒の状態を監視 | ロイター | 東洋経済オンライン