【求】「液体民主主義」についての見解
※本の410Pまで読みましたがマジで「液体民主主義」の概念がわからないので、そのブレインストーミングの場を作りました。なんかわかった人書き込み歓迎。oshikawa11ne.icon※
「液体民主主義」
これがどういうものなのか、ハッキリと理解できない。
理解できない箇所は以下の通りである。
日本語: LDは比例代表制のアイデアを拡張し、すべての投票者が自分の投票を他の人に委任できるようにし、その後、その人がそれを再委任できるようにすることで、ボトムアップの創発的な代表パターンを実現する。
https://www.plurality.net/v/chapters/5-6/jpn/?mode=dark
英語: LD extends the idea of proportional representation, allowing any voter to delegate their vote(s) to others, who may then re-delegate them, allowing bottom-up, emergent patterns of representation.
https://www.plurality.net/v/chapters/5-6/eng/?mode=dark
脚注は (日本語と英語で番号は違うものの) 同じ内容になっている。
https://www.plurality.net/v/chapters/5-6/jpn/?mode=dark#fn10
脚注は読んだ。しかし自分は「それを再委任できるその人」が “others (who may then re-delegate them)” であると判断できない。
「ボトムアップの創発的な代表パターン」がどういうものであるかを自分で想像できないからだ。
つまり、身近な例として「ボトムアップの創発的な代表パターン」を経験したことも見聞きしたこともないので、先の文章がどれを言っているのか判別できないのだ。
この不足している知識を補う方法として、以下の2つを考えた。
Q1. 理解できない箇所を具体的に分かるようにするためには、分人民主主義について知識を増やした方がいいのか?
Q2. それとも、この概念を導入した鈴木氏の著書『なめらかな社会とその敵』(勁草書房, 2013) を読めば液体民主主義の理解が深まるのか?
これが解決に繋がるかどうかがわからない。そのため、有識者の意見を募る。
どれが液体民主主義を理解する上で早いだろうか?
また、上記の方法以外で液体民主主義の理解を深める方法があったら是非教えてほしい。
それと、もし液体民主主義などの知識が深いのであれば、下記の考え方に対する訂正や補足を書き込んだりしてほしい。
[考察:液体民主主義とは?]
まず「液体民主主義」の実態を考えるにあたり、下記の状況を設定する。
投票者Aと投票者B (以下、A, B) がいて、候補者X, Y, Z がいる。
候補者X, Y, Z (以下X,Y,Z) はそれぞれ対立しており、選挙の当選を狙っている。
全体を通して選挙はトーナメント式であり、選挙期間が長い。それは1回の選挙がトーナメントの1回戦でなく、1回の選挙でそのトーナメントの優勝者 (当選者) を決めるからである。
地区によっては、トーナメントの銀杯や銅杯を受け取る者も当選するかもしれない。
この状況下において、以下のことが発生したとする。
AはXに投票した。
だがXが落選したことによりAの投票は落票となる。
しかしAは事前に自分の落票をBに使わせる手続きを行なっていたので、Yが勝ち抜けたBはAの落票も使ってYやZに再投票できる
……これだと、Aが投票できないのにBが倍プッシュでできる不平等が発生する。
よってこれは不適切な読解となる。
ここで間違えたのは『Aの落票の委託先がBである』だと考える。「LDは比例代表制のアイデアを拡張」のポイントが見落とされているからだ。
「LDは比例代表制のアイデアを拡張」とは、LDの前に比例代表制がある。言い換えればLDは比例代表制をベースにしていて、その関係性を前提条件に設定できるかもしれない。
すると
『Aの落票の委託先がYかZになる』
と仮定した方が、前提条件が破綻されないように感じられる。※1
つまり最初の考えを修正すると下記のようになる。
「投票者は自分の落票をトーナメント式で勝ち上がった候補者に割り振って、選んだ候補者を勝たせていく」※2
この認識で問題ないか?
〈追記〉
Quadratic投票(可視化分散投票)制度の考え方か?
https://quadraticvoting.jp
【脚注】
※1: 数学科に行けないので、数学者のような言語表現を使えません。
※2: 投票者が落票を割り振る方法はどうするのか? 予め投票する候補者を複数人絞って優先順位を振っていくロト7の方式か、勝ち進めるごとにまた投票所に行って投票し直すやり方なのか? 比例で両者を比較すると、まだロト7方式が比例のやり方に近いと思う。