リゾート resort
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2人の身体と24のボールの残像を結ぶ、ミニマルサーカス。Juggling Dance Studio tasse × 吉田健太郎 × Cyg art gallery 共同製作による短編映像作品です。
この振付はtasse(タス)が、2020年5月に予定されていたCyg art galleryでの上演に向けて製作を始めました。しかしCovid-19の影響で上演は中止。代わりに映像作品として仕上げる事を決め、撮影編集に吉田健太郎氏を引き入れるなどチームを再編成し、本映像を完成しました。
私は子供の頃、道路の白線だけを歩くゲームを誰から習うこともなく開発しました。右足で蹴った石ころは左足でも蹴らなければならなかったし、デパートの床のタイルを全て踏み尽くすことに熱中していて迷子になったこともありました。こうした外界の性質に身体を呼応させたくなる強迫的欲求が、私にとってのジャグリングの原体験の一つだと考えています。
ボールがあるから拾い動かしたくなるし、動かすことで体の形や外界の様子が変化し、また体やボールを動かしたくてムズムズする。その繰り返しがジャグリングになり踊りになる。生まれては消えるその場限りの情景や体勢、それらの無限の音楽に身を委ねる営みで す。『リゾート』では、この極私的なムズムズをダンサー山手清加と共有することを起点に、2人の対話の中で振付を構築しました。
24のボールと今の私達が対峙した通らざるを得なかった一本道を、映像を通して共に巡り、何かを感じていただけたなら嬉しいです。
(山村佑理のことば)