リアリズム一般についての補足
※ フィクション作品や表象芸術作品一般が持つ再現の忠実さやもっともらしさの話です。
※ 写実主義(realism)の話ではありません。
※ 実在論(realism)の話でもありません。
※ 理想を夢見るのではなく地に足のついた考え方をしましょう(リアリズム)の話でもありません。
勉強用の情報
現代の描写の哲学における絵画の写実性について
日本語で読めるブログ記事から英語論文をたどるのが手っ取り早い。
古典的な芸術観(自然の模倣/ミメーシス)について
あとは小田部『西洋美学史』。
プラトン『国家』の三段階説(寝椅子のイデア→実際の寝椅子→寝椅子の絵)やアリストテレス『詩学』は、この手の話題の入門書だと必ず最初に言及される。
18世紀の人はとくにこういう話が好きで、たとえば青山さんが専門にしているディドロの芸術哲学は、模倣とは何かみたいなのが中心のはず(ちゃんとは知らない)。
ジャンル別
文学:アウエルバッハの『ミメーシス』が模倣説的な芸術観の歴史的な変遷を具体的な作品ベースで追っていく古典。
映画:バザンの『映画とは何か』が部分的に程度そういう話。
※ 詳しい人がいたらおすすめ文献の情報をください。