V4ニューロンの真のチューニングカーブ
View ORCID ProfileAri S. Benjamin, View ORCID ProfilePavan Ramkumar, Hugo Fernandes, View ORCID ProfileMatthew A. Smith, Konrad Paul Kording
ドンキーコング論文で有名なKordingら。
V4ニューロンは色相に反応する(発火率が特定の色を中心としたcos曲線を描く)ことが報告されてきた。Kordingらは自然画像提示中の視線計測を行い、色相チューニングカーブを推定したところ、単色画像提示時のtuning curveとは異なることが判明。これはCNN(VGG16)のV4相当ニューロン(l6)も同様。V4ニューロンは色相以外の特徴量θも符号化している可能性を示唆?
これまで見てきたチューニングカーブは真の特徴量の組み合わせ超平面を色相という一次元に圧縮していたために見えていた現象なのかもしれない。チューニングカーブとは何なのか?そもそも本当に存在するのか?いろいろと考えさせられる論文。
一つのニューロンが複数の特徴量を符号化する利点はfisher情報量を増大し、予測の分散を抑えられる点。ただし、個々の特徴量の精度とはトレードオフなので最適な特徴量の個数が存在するだろう。GANを使った視覚刺激を使って、潜在空間を見ればその個数分かったりしないだろうか?
計算論的にもとても大事な知見。