視覚野の空間変調
E. Mika Diamanti, Charu Bai Reddy, Sylvia Schröder, Tomaso Muzzu, Kenneth D. Harris, Aman B. Saleem, Matteo Carandini
bioRxiv Posted September 28, 2020.
V1の活動は視覚刺激に忠実に反応するものではなく,海馬と同調して場所によっても変調を受けるということが分かっておりました(Coherent encoding of subjective spatial position in visual cortex and hippocampus | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-018-0516-1 ).実験方法としては頭部固定下でトレッドミルとVRを用いて40 cmおきに同一の視覚提示を行い,Caイベントを計測することで,同一の視覚刺激に対して前半と後半でpreferenceが異なることを示しています. 今回の論文はその続報で,
・LGNでは空間変調がみられない
・経験によって空間変調が大きくなっていく
・PM,AM,Aなど高次視覚野もV1と同程度に空間変調を受ける
・マウスの運動と関係なく受動的な視覚提示では空間変調を受けない
ことを示しました.