ネオダーウィニズム
ネオ・ダーウィニズム Neo-Darwinism。チャールズ・ダーウィンの自然選択説に、遺伝学(特にメンデル遺伝学)を統合した進化理論のこと。
🔍 背景と内容
ダーウィン(1859『種の起源』)は自然選択によって進化が起きるとしたが、「遺伝の仕組み」は説明できていなかった。
20世紀初頭、グレゴール・メンデルの遺伝法則が再発見され、突然変異(mutation)と遺伝子の組み合わせが進化の材料とされるようになった。
この流れを受けて登場したのがネオダーウィニズム=「自然選択」+「遺伝子レベルでの変異と伝達」。
🧬 要点まとめ
進化の材料:突然変異と遺伝的組換え
進化のメカニズム:自然選択(適者生存)
単位:遺伝子(gene)や個体
突然変異はランダムだが、自然選択は方向性を持つ(=環境に合うものが生き残る)
🧠 なぜ重要か
現代進化論(Modern Synthesis)の基盤となる考え方
生物学だけでなく、社会生物学・進化心理学など多分野に影響を与えた
後に「遺伝子中心の進化論」(例:リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』)へとつながる流れ
💡ざっくり言えば:
▶︎ ダーウィン+メンデル=ネオダーウィニズム
▶︎ 進化は“自然選択”だけじゃなく、“遺伝子”というハードウェアを通して起こるということ。