PL99 おも屋
前文
PL95 複合建物のなかの人の動線を大まかに決め、建物のPL96 階数がほぼ決まったら、次は複合建物の心臓部または中心部を見出し、PL98 段階的な動線領域の完成に役立てることになる。
問題
中心のない建物の複合体は、頭のない人間に等しい。
解決策
どんな建物の集合体であっても、どの建物が最も本質的な機能を備えているか、つまり人間組織としての集団の核になるのはどの建物かを決定すること
次にこの建物を中央に配置し、高い屋根を架け、おも屋に仕立てること
たとえ複合建物が高密な単一建物になる場合でも、最も重要な部分に即座に人目がいくよう、主要部を高くし、他より目立たせること
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すべての主要通路がおも屋に通じるようにし、アーケードやガラス張りの廊下からじかにその主要機能が目に入るようにすることーPL129_中心部の共域
おも屋の高い屋根から周囲の低い屋根に向けて、流れるような屋根を形成することーPL116_カスケード状の屋根
さらに支持構造、工法、施工については、PL205_生活空間にしたがう構造からはじめること