PL18_学習のネットワーク
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前文
交通網のように物理的ではなく、概念的ではあるが同じくらい重要なもう1つのネットワーク、それが学習のネットワークである。それは都市全体に発生する無数の状況の絡み合いであり、事実それは、若者たちに行き方を教える都市の「カリキュラム」で構成される。
問題
教えることを重視する社会では、子供や学生ーまた大人でさえーが受動的になり、自分で考えたり行動できなくなる。教えることではなく、学ぶことを重視する社会になってはじめて、創造的で活動的な個人が育つ。
解決策
固定した場所で軍隊行進のような義務教育をする代りに、教育プロセスを少しずつ分散化し、都市全域を多くの場所や人びととの触れ合いで、それを豊かなものにしていくこと。つまり、作業場、家庭にいる教師や町を歩き回る教師、進んで若者を助手に雇う職業人、幼い子供を教える年長の子供、美術館、若者のグループ旅行、学究的なセミナー、産業研究会、老人などである。これらすべての状況が学習プロセスの中軸を形成するものと見なすこと。すべてを観察し、記述し、都市の「カリキュラム」として出版すること。さらに、学生、子供、家族などが自ら自分の「学校」を組織できるようにし、コミュニティ税でまかなわれる公認キップで授業料を収めるようにすること。このようなネットワークを発展させ、充実させるような新しい教育施設を建てること。
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とりわけ、住民の家庭内でのセミナーや研究会(ワークショップ)の設立を促すことーPL157_家庭ワークショップ
どの都市にも幼い子供が独りで安全に歩き回れる「歩行路」があるかどうか確認することーPL57_都市の子供
すべての近接に、子供専用の公共「ホーム」を少なくとも1つ建てることーPL86_子供の家
町内の仕事や商業活動が盛んな地区に、職業指向の小さな学校を数多くつくることーPL85_店先学校
自主運営の学習共同体を十代の子供たちが自ら計画できるように助成することーPL84_十代の社会
大学は、地域のすべての大人を対象とする成人学習の場の1つと考える事ーPL43_市場のような大学
さらに職業人や商売人の本物の仕事を、ネットワークの基本的な節点(ノード)として活用することーPL83_師匠と弟子
PL18_学習のネットワーク