四捨五入する
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nananana.icon 深達度や各種の基準では顕微鏡観察上の実測値が必要なことが多い。明確に診断や治療方針に係わる場合は、基準値近傍では判定に戸惑う場合がある。
nananana.icon 500μmなどをカットオフと決める場合、以下なのか未満なのか、さらに厳密に決まっていない場合などが存在する。
nananana.icon さらに下記の様な考え方も存在し、実際に数10μ単位で基準値がかわることもあり面白い。
Tumor thickness * 病理と臨床 臨時増刊号 Vol.39 5.皮膚
表層顆粒層最上部から腫瘍の最深部までを厚さ(TT)とし、0.1 mm 単位での腫瘍の厚さを記載する
nananana.icon 病理と臨床では0.01mmまで測定することで、小数点第2位を四捨五入すると記載されている
nananana.icon 最初のカットオフ値は0.8mm(800μm)であり、0.8mmを越えたらリンパ節転移の可能性が上がると理解していたが、上記に従うとそうではない。
nananana.icon すなわち真のカットオフ値とは0.85mm(850μm)であると思ったら、さらに間違えた。
nananana.icon 下記解説より真のカットオフ値は0.74mm(740μm)である。→ 実測では0.75mm未満
TTは、Breslowの腫瘍深達度の定義に従い計測する。皮膚表面に対して垂直方向に顆粒層の最上部から病巣の最深部までの厚さを0.01mmまで測定し、一番厚い部位を採用する。潰瘍があれば潰瘍底から計測する。TTは第7版までは、T1、T2、T3、T4はそれぞれ、<=1mm、1.01~2.00、2.01~4.00、>4mmとシンプルであったが、第8版からはpT1aが厚さが0.8mm未満で潰瘍を伴わない腫瘍、pT1bが厚さが0.8未満で潰瘍を伴う腫瘍、または潰瘍の有無に関係なく、厚さが0.8mmを越えるが1mm以下の腫瘍とより細かくなった。TTは小数点第2位の値を四捨五入するので、pT1aの範囲は~0.74mm、pT1bは0.75~1.04mm、pT2は1.05~2.04mm、pT3は2.05~4.04mmになる。
nananana.icon 0.74mmを越えて0.75mm未満の場合は四捨五入されるので、厳密には0.75mmがカットオフ値?(血球一個分ずれる)。0.74999は小数点第2位の四捨五入で0.74相当になる。
nananana.icon CellSensでは小数点第2μmまで測定表示される(対物2倍~100倍までどの倍率でも) → 0.00001mm (XX.XXμm) nananana.icon 最初に勘違いした0.85mmと、0.75mmでは100μmずれる。
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nananana.icon 同様のことがF1CDxのTMBでもおこる
TMB-Highのカットオフ値は10とされるが、四捨五入するため9.5以上でTMB-Highと判定される