<構成要素>
発明がどのような構成要素から成り立っているのかを記載します。
パテントチューターを効果的に活用するためには、ここでの入力内容がとても重要です。
画面に「発明の構成要素とは、発明を形づくるための要素技術です。 ここでは、発明の実施例レベルの具体的な構成要素のすべてを見落としなく、 もれなくすべて記述してください。」と記載しましたが、肝心なことは、実施例レベルの具体的な構成要素のすべてを入力するということです。
ここでの作業は、特許法上の発明候補となる、具体的構成要素を洗い出し、発明把握の下準備をすることです。
1)発明行為の事実認定。
まず、発明情報を「すべて」「もれなく」「くまなく」ミーシー(MECE)=Mutually( 相互に) Exclusive(重複せず) and Collectively(全体として) Exhaustive(漏れがない)ように書き出し、整理します。
2)個々の構成要素には、それぞれの役割・働き・機能があります。それを、構成要素固有の作用効果とここでは言います。
複数の構成要素が連携して協働し、各構成要素の役割・働き・機能による作用効果が相まって、それら複数の構成要素群による発明全体としての作用効果が発揮されます。
その一つの作用効果を奏するための構成要素群が「発明」を構成するわけです。
そして、構成要素の組み合わによって、発明の効果が異なるということです。
逆に言えば、効果から帰納的に発明を把握することが可能となる、ということです。
https://gyazo.com/08f5285b1fc1e1fd319d58a7bc07d7c2
3)一方、上記の図のように、発明者が発明に至る動機すなわち、発明の<目的(課題)>も認識され、特許明細書に記載することとなっています。 しかし、この課題は、主観的なものです。ある課題に基づいて、発明をしたところ、様々な効果が現れることもあります。課題からみたときの発明と、効果から見たときの発明が異なって見えるときもあります。
そこで、一旦発明を整理し、課題・手段(構成)・作用効果を論理一貫して見直すことが重要となります。
https://gyazo.com/93dfa8ae1fdb25e260018ec3893c8b45
4)この評価をするために、まずは、実施例レベルですべての構成要素を洗い出し、発明候補として評価の対象とするわけです。
5)チュートリアルモードでは、<必須構成要素の選択>において、特定の効果に対応した構成要素群を指定することで、メインとなる発明を請求項1に特定します。 分析モードでは、さらに進んで、メインとなる発明以外の複数の発明を請求項2以下に特定することができます。