発明表現の様式
発明表現の様式
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以上の発明把握の作業で、発明の課題(目的)・手段(構成)・作用効果が、実施例レベルでも、上位概念レベルでも明らかになったはずである。
そこで、これら分析結果を元に、特許請求の範囲を記載してみる。いわゆる発明の言語化である。
発明把握の段階でも、発明の構成要件は言語を用いて表現されているのであるから、言語化はその段階から行われているのであるが、特許請求の範囲の特定にあっては、その表現はさらに厳格に行い、誤解を与えたり、間違った解釈を導くような表現は避けるようにしなければならない。
発明の表現にあたっては、スタイル(様式)の問題とスキルの問題を分けて説明したい。特許実務上、まずはスタイルすなわち表現様式の問題がある。発明表現にあたり、特許法の求める表現様式に合わせて、さらに、特許実務上慣用されている表現様式に当て嵌めて発明を表現する。なお、その際どのように表現するかがスキルの問題である。まずは、特許実務上の表現スタイル・様式について説明したい。