特許明細書作成支援システム・Patent Tutor パテントチューターについて
特許明細書作成支援システム・Patent Tutor パテントチューターが完成し、2018年10月15日にリリースされました。
この特許明細書作成支援システムは、弁理士遠山勉が、ライフワークとして研究してきた、特許明細書の作成方法のあり方をシステム化したもので、順次示されるガイドに従って発明情報を入力していくと、自ずと発明を把握して明細書に表現することができるようにしてあります(チュートリアルモード)。本システムの利用により、入力した発明情報が、特許出願用の明細書様式に従ったワード文書として出力されるので、さらに推敲・編集により、完全明細書として特許出願可能となります。また、プレゼン資料モードを利用することで、発明概要を社内で回覧等する際のプレゼン資料をワード文書として出力できます。 https://gyazo.com/aecbc1671ecb327384285445a952a49e
特許明細書は、特許戦略ひいては知財戦略の中核となるものです。従って、その内容如何は、企業におけるビジネスを左右するものと言って過言ではありません。そのような特許明細書の作成は、発明者、企業知財部のメンバー、あるいは、弁理士が代理人として行ってきました。その作成方法は、私が弁理士になった頃から、全く変わらず、結局は、作成者の能力に負うこととならざるを得ません。
同じ発明を見ても、見る人によりその把握の結果が異なり、その結果、特許権の権利範囲が異なってしまうことも多々あります。筆者は、その点のばらつきをできるだけ回避し、誰がやっても同じ様に発明を把握できる発明把握法として、静的分析(
Static analysis)・動的分析(Dynamic analysis)による分析手法(IP-SD法)を提唱し、個別企業での研修や日本知的財産協会の集合研修会などで、多くの知財人材に対して紹介してきました。
(その教育内容は、本Webサイトに、特許明細書の書き方として紹介してありますので、参照して下さい。また、本システムの利用は、この特許明細書の書き方を前提にしておりますので、事前に学習していただけることをお勧めします。) 本システムは、この手法をベースに、特許明細書の作成に慣れていない人でも、チュートリアルモードで、所与のガイドに従って入力すると、特許明細書の基本的な文書が出来上がるようにし、
また、分析モードでは、さらに入力情報を精査して発明の把握を確実にできるようにし、
ダイレクトモードにおいて、特許出願に必要な様式に沿った文書にすることができるようにしました。
チュートリアルモードに従えば、発明把握の基礎的な考え方を習得できるはずです。
また、ある程度慣れてきたら、分析モードから始めることも可能です。分析モードは、発明の目的・構成・効果を対比しながら入力するもので、IP-SD法を習得した人にとっては、便利な入力方法かと思えます。分析モードで発明の中核部分の情報を入力し後、ダイレクトモードで足りない部分・・例えば実施例の記述などを追加することで、特許明細書を完成させることができます。
ダイレクトモードは、特許出願の様式に従った入力編集画面です。
明細書出力を得る手順・・以下のパターンがあります。
1)チュートリアルモード→ダイレクトモード→明細書のワード出力
2)チュートリアルモード→分析モード→ダイレクトモード→明細書のワード出力
3)分析モード→ダイレクトモード→明細書のワード出力
4)ダイレクトモード→明細書のワード出力
プレゼン資料を得る方法
5)チュートリアルモード・分析モード・ダイレクトモードのいずれかで発明情報の入力した後、プレゼン資料のワード出力
以上が本システムの概要ですが、その具体的な使用方法は、
また、各入力欄の説明はここを参照願います。
特許明細書作成支援システム・Patent Tutor パテントチューターについてのお問い合わせは、
秀和特許事務所までお願いします。