埼京線のATS-P
ATS-Pとパターンは点灯している
チンベル
JR表示に切り替わり
パターン接近消灯
ATS-P消灯
ICカード挿入
~発車待ち~
力行後にATS-P点灯
2.4.4 JR東日本-相模鉄道切換回路
本形式は,JR東日本への相互乗り入れ用として製造される車両である.相模鉄道区間とJR東日本区間では,一部の仕様が異なり,両者の境界駅である羽沢横浜国大駅で回路切換が発生する.切換される回路の詳細は,表1を参照されたい.
回路切換には①マスコンキーによるもの,②行路ICカードによるもの,③あらかじめ設定されたTIMSの案内パターンによるもの,がある.
マスコンキーによる路線認識では,各鉄道会社でマスコンキー形状が異なることを利用し,この形状の違いにより相模鉄道キー投入で加圧する線,JR東日本キー投入で加圧する線をマスコンより出力し,この線を元に切換回路を構成した.他路線向けの車両でも実績があるが,本形式の切換回路は以下の点がこれまでの車両の回路と異なっている.
①路線認識維持機能の追加
マスコンキー抜き取り状態で,さらに車両電源切後の再投入となっても,直前状態を保持して路線認識を維持する機能を設けた.
②路線強制選択スイッチの新設
リレーコイル固渋など,何らかの理由で切換回路が正しく動作しない状態となった時のために,強制的に路線認識回路を切り換えるスイッチを設けた.これにより,故障原因不明のために走行不能となる状態を回避した.
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