june29さんとランチ会をしました
2021/8/5 (木)
今週の木曜日に、june29さんとランチ会をさせていただきました😄
いい話をたくさんお聞きしたので、お話の内容をメモ&感想を書きました!
june29さん、素敵なお話をたくさんしてくださり、またお時間を作ってくださり、本当にありがとうございました!
code: .rb
# 目次
- プログラマーは言語化能力が大事と聞くが、それはなぜか?
- 弱音・愚痴は、留まるための弱音と、前に進むための弱音の2つに分かれる
- アウトプットについて
- むやみに卑下はしない方がいい
- 内省できるかどうかで、振り返る力が大きく変わってくる
- 採用について
- 感情と論理は対立したものではない
- コミュニケーションで気をつけていること
✅プログラマーは言語化能力が大事と聞くが、それはなぜか?
①言語化は、ソフトウェアを開発・改善していくために必要な力
建築業界の工程とソフトウェア開発の工程は同じと考えられた時期があった。しかし、実際は異なる。
ソフトウェア開発
できあがりのイメージを、みんなの中で共通にすることが難しい。
「作ってみたら思ってたのと違う...」「え!?こんなものだったの!?」ということが起こりうる
⇔ 建築業界
「作ってみたら思ったのと違う」ことはソフトウェアよりは起こりにくい。
例:家を建築してみたら、トイレの配置がおかしい!とか。建築図面もあるし。
なので、コミュニケーションをサボっても、認識のズレが起きない。
スマホアプリを使っていて、「なんだか使いづらい...」ということがあると思う。
それを良くしたいと思っても、開発チームに対して、「 なんだか使いづらいです」しか言えないと、改善に繋げることはできない
なんで使いにくいのか?どこに違和感があるのか?Aの部分がBになったら変わるのか? を言語化できる必要がある
ソフトウェアは、まだそこまで人間社会に馴染んでない
建築だと、「この道路の幅広いね」とか分かりやすい
→だから、言語化する力が求められる!
② 仕事が早い人が、「なぜ自分の仕事が早いのか」を言語化できないと、その人の生産性を横展開できないから
あるタスクを任せて、早い人と遅い人がいるとする。
建築は物理なので、家を建てる大工さんが、「どういう手順で作業したのか」が見てて分かりやすい。「なので、タスクが早い人が、なぜ早いのか」も目に見えて分かりやすい
しかし、開発の生産性は、再現することがむずかしい。
組織として、「仕事ができる人」を横展開していかないと、組織はよくならないと思っている
「なぜうまくいってるか」を真似できるようにしなくてはいけない
✕「あの人は仕事できるから...」で終わる → ◎「うまくいっている人を他の人が真似して横展開して、みんなの生産性を上げていくことを目指している」
だから、「なぜ仕事が早いのか・できるのか」を本人が言語化できないと横展開することができない。
「なんとなくできるんです~」では、横展開できない
ペパボさんでは評価をオープンにやっていて、全員の評価を、全員が見られるようになっている。
理由は、等級が高い人の仕事のやり方を、みんなが知られるようにするため
✅弱音・愚痴には、留まるための弱音と、前に進むための弱音の2つに分かれる
同じ愚痴でも、とどまっているための愚痴と先に進むための愚痴があると思っている。
とどまるための弱音は、聞くことでイネーブルすることになってしまう。
ネガティブな文脈では、個人のある種の問題の解決を手助けすることで、実際には当人の問題行動を継続させ悪化させるという、問題行動を指している
やめて欲しいと思いながら、その行動を後押ししてしまうこと。
「今日だけ愚痴を言わせて!」みたいな前に進むための愚痴は聞く。それはポジティブな姿勢。
ただ、愚痴を言うこと自体を楽しんでいる人もいる。悪口・不満を言うこと自体が楽しい。「問題があったほうが楽しい」みたいな感情。
✅アウトプットについて
「これが良いアウトプット」とかはない
個性・パーソナリティがそれぞれある。
むしろ偏りがあるのは良くない。アウトプットの種類が画一的でないほうがいい。それぞれが得意なことを生かして仕事をしたらよい
日本語の文章というのは、広義のソフトウェアと同じだと思っている
例えば、discordの通知機能。これは、一度コードを書いて作ったら、何回でも使える(何回も価値を生む)
文章というのは、ソフトウェアと同じで、1回書けば、何回でも役に立つ。
例:新しい人が職場に入ってきたとき、毎回5分かけて説明していたことを、1回文章に落とし込めば、「これを読んで!」とURLを送れば済む
広義のソフトウェアの、ハードウェアとの違いは「アプリ」という面だけではない。
文書を書くことでコストを下げる
✅むやみに卑下はしないほうがいい
自分が卑下すると、それを聞いた後輩とかが、「それより下の私はもっとだめなんだ、もっと頑張らなきゃいけないんだ」と思ってしまう
1~2年目のエンジニアにはそんなに言わないが、3年目からには、見かけたら指摘するようにしている
自分が卑下した内容を、人に対してはそう思っていないなら、自分に対してと人に対しての見方の基準が異なるということなので、1つに揃えたほうがいいよ
✅ 内省できるかどうかで、振り返る力が大きく変わってくる
アウトプットは、自己アピールの意味合いもあるけど、内省の意味もある
日報やブログを書いたことがない人は、「自分の気持ちの言語化」が得意でないと思っている。
「自分の気持ちに自覚がある人と働きたい」
例:「こういう状態だと楽しく仕事できる・できない」を分かってる人と働きたい
「あなたとしては、どっちが面白いと思う?」と開発していて話すことが多い
ブログのテーマを考える時、内容が伝わるように試行錯誤して考えると思う→仕事でもそれが求められる。
例:「なぜその変数名をつけたの?」など
✅ 採用について
これを、選考を受ける会社さんが読んで、「何を言ってるんだ。自分で調べなさいよ。」という考え方の会社だと、scrapboxの更新の草.iconを不採用にする。合わない会社さんに入ると、それに関わった人々みんなにとって良くないので、それは良いこと。
この記事に共感してくれる会社さんが、scrapboxの更新の草.iconと合う会社。
採用した方が1~2ヶ月など短期間で辞めると、関わった人みんなが不幸になってしまう
職場の雰囲気も悪くなるし、その人の上司も「自分のせいで短期間で辞めたのかな...」とへこんで、パフォーマンスが悪くなってしまう。
何かが気がかりで、本来の7割のパワーしか出せないというのは、大損害
「この損害は、日本円にしたらいくらになるのか?」をよく考えるようにしている
質問できなくて1日何も進捗が出せなかった、とかも大損害
✅ 感情と論理は対立したものではない
上記の採用のお話を聞いて、「働く方の"感情"のところにまで気を配ってくださっているんですね」とお話したら、以下のように答えてくださった。
論理と感情は対立したもの、対立構造にある、と捉えられがちだが、それは違う
感情は、論理を語る時の変数の一つ。 心理学という学問(論理)もある。
論理の中に、感情が組み込んでいる。
✅コミュニケーションで気をつけていること
インターフェースは工夫していないといけない
自分と一緒にいる人を萎縮させるのはだめ
望む未来を丸く見せるか、とんがって見せるか
とんがりの例:「みんな俺の言うことを聞けー!」
例えば仕事をお願いする時。0点、60点、100点の3つの状態があるとする
60点は、「分からなかったらなんでも聞いてください」→これでもなかなか相手は聞きづらい
100点は、「言ってもらえると助かります。」「マニュアルのここがわからないとかフィードバックを貰えると、改善に繋げられるので、助かります」。"助かる"という言い方が肝。→こう伝えてやっと、思ったことのうち1個言ってもらえるぐらいのレベル
💬感想
「言語化の大切さ」について
なぜ言語化ができないといけないのか、具体的に仕事のどんな場面で重要になるのか、よく分かっていなかったので、明確に知ることができてよかったです!
「なぜ自分の仕事が早いのかを言語化できないと、その人の生産性を横展開できない」という話は、今まで自分が触れたことのない考え方、自分一人では思いつかない考え方だったので、目からウロコでした。たしかに、周りの人が分かる情報は、「タスクを終えるのにかかった時間」と「GitHubにあげられた、書き終わったコード」のみなので、本人が言語化できないと、周りもなぜ速いのか分からないなと思いました(フルリモートだと書いてる姿をチラ見することもできないですし)。だから、コードを書く過程を見ることができるペアプロ・モブプロは、とても勉強になるのだな、とも思いました。
今回は、「仕事が早い人の横展開」を例に言語化の大切さを教えていただきましたが、「自分が仕事に詰まっている時」「仕事が遅くなっている時」にも、言語化できるかはとても重要だと感じました。
会社員1年目の時、とある仕事に時間がかかってしまい、その後の上司との面談で、「何に時間がかかっているか?」を聞かれましたが、うまく答えられませんでした。今振り返ると、自分が何に詰まっているのか、どんな問題があって仕事が遅くなっているのかを、言語化できていなかったのだなと思います。2年目で、仕事を後輩やパートさんに依頼する経験をして"仕事をお願いする側"の視点を得たことで、「仕事をしている本人が言語化できないと、周りもどう助言したらいいのか分からないのだな」と気づきました。
自分の気持ちや学んだことをアウトプットしたり、フィヨルドの課題に詰まった時に質問したりすることを通して、言語化する力をどんどん身に着けたい!と思いました。
「留まるための弱音と、前に進むための弱音」について
このお話をお聞きするまで、「愚痴を少しでも言ったら他の方に不快な思いをさせてしまうから言ってはいけない」と、ネガティブなことを口にする時は非常に相手の顔色を伺いながら話していたのですが、「scrapboxの更新の草.iconさんの分報などで見かける弱音は後者に感じる」、と仰っていただけて、とても嬉しかったです。
アウトプットについて
お話をお聞きするまでは、「アウトプットには、質の高いアウトプットと低いアウトプットがある」と考えていました。「ペパボさんは、アウトプットすることを大切にしていらっしゃるので、どれくらいの量や質を満たせば採用の基準に達するのか」という気持ちで、アウトプットについて質問したところ、「"これが良いアウトプット"とかはない。むしろ種類が画一的でない方がいい。それぞれが得意なことを生かして仕事をしたらよい」というお話が目からウロコでした。たしかに、働く社員の能力が偏っているよりも、様々な能力を持った方々が集まって各々の力を発揮した方が、会社にとっても良いな、と腹に落ちました。
「日本語の文章というのは、広義のソフトウェアと同じだと思っている」について
私は現職でマニュアルを作成することが多いのですが、「私が作ったマニュアルは、私が会社を辞めてからも、その仕事が存在する限り、使われて役に立っていくのでやりがいを感じる」と思っていました。そのため、「私もある種のソフトウェアを作っていたんだ!」と知り、嬉しくなりました。
「むやみには卑下はしないほうがいい」について
元々、自分に対しての判断基準と人に対しての基準が異なっている(自分に対しての基準の方が低い)ことになんとなく違和感は感じていたのですが、今回教えていただいたことで、「やはり自分に対しての基準の方が低くなっていたんだ」とハッキリ気づくことができました。「自分のことを卑下しておけば、人から批判されることは無いだろう」という思考停止していた面があったと思います。
先日8/7(土)にフィヨルドブートキャンプ内で開催された、初めてのLT会で登壇させていただきました。もし私が自分のLTについて卑下してしまったら、「LT会に登壇してみたい!」と思っているフィヨルド生の方が、「これよりもっと良い発表にしなければならないのか」「自分のしたいと思っていた発表内容はダメかもしれない」とプレッシャーに感じて、最悪の場合登壇することをやめてしまうかもしれません。自分がそこまで大きい影響力を持っているとは思っていないですが、もし仮にそうなってしまったら、フィヨルドブートキャンプにとっても、そのフィヨルド生にとっても非常に損なので、これからは気をつけよう!と思いました。
「内省」について
フィヨルドブートキャンプに入ってから、学習した日は毎日日報を書いており、私は気持ちもたくさん書いていたので、そこで「自分の気持ちの言語化」をする力が鍛えられたのではないかと思います。分報も、フィヨルドブートキャンプのコミュニケーションツールがslackだった時代から続けていて、1年以上はやっていると思います。
実は、私のストレングスファインダーの1位は「内省」なので、内省することの大切さについてお聞きできて嬉しかったです。
「感情と論理は対立したものではない」について
まさに、感情と論理は対立構造にあるイメージを持っていたので、目からウロコでした。お仕事でもプログラミング学習でも人とのコミュニケーションでも、「感情は、論理を語る時の変数の一つ」というお話は忘れないようにしようと思いました。
「"助かる"という言い方が肝」について
現職で、新しく入社された方にお仕事を教えるのを頼まれることが多いのですが、「疑問があったら一人で長時間悩むよりも、分かっている人に聞いた方が早いし、その方が早く仕事を終えられて、早く疑問も解消できて、みんなが幸せ」と考えています。しかし、「分からないことがあったら遠慮なくすぐに聞いてください」とお伝えしても、「お忙しい中すみません」「何度も聞いてすみません」ととても申し訳なさそうに、私の様子を伺いながら聞いてくるので、「どうしたら"聞くこと= Takeではない"と思ってもらえるのかな」と感じていました。
今回、「"言ってもらえると助かる"と伝えてやっと、思ったことのうち1個言ってもらえるぐらいのレベル」と教えていただき、次に質問された時に「助かる」と伝えよう!と思いました。
そして、「助かる」という言葉は、「june29さんが以前雑談タイムで話してくださった"私メッセージ"だ!」と思いました。(私メッセージ = 主語をYouではなくI(私)にしてコミュニケーションを取ること)。すぐに聞いてくださいだと、主語が「あなた」になってしまいますが、助かりますだと「私」が主語になって、私メッセージになるので、なるほど!と思いました。