企業理念・ミッション・3つの大切にしていること・評価の軸
参考記事
✅ 企業理念
「もっとおもしろくできる」
私たちがこの言葉を企業理念として定めたのは2008年のことです。
ユーザーの表現活動がどんどん広がるにつれて私たちの会社も少しずつ大きくなっていた当時、「僕たちはもっとおもしろいことにチャレンジできる」という自分たちの可能性を信じて策定したものです。
おもしろいサービスを作ることはもちろん、おもしろいと思ってもらえる企画を考えること、自分の仕事をもっと楽しむこと、職種や年齢に関係なく「もっとおもしろくできる」ことは無限にあります。
「いいね!」と褒められるのも嬉しいけど、「おもしろいね!」と言われるのはもっと嬉しい、そんな仲間が集まって、ペパボという会社を作っています。 (採用HPより)
※企業理念とは:「なぜ、その企業が存在しているのか」、「何を目的として経営を行うのか」、「どこに向かって企業活動を行っているのか」など、企業としての使命や思想、存在意義、在り方、さらには社員の行動規範となる文言が明文化されている。
june29さんの解釈
日常の中の森羅万象あらゆることに対して「これって、もっとおもしろくできるのでは?」と発想して実際に変えてしまえるような人であれば、きっとペパボの一員として過ごす日々は楽しいものになる。
以下のような素養を持っている人は上手に実践しているな、と思う
現状を疑う視点を持つこと
アンテナをはって世の中を観察し、さまざまな事例と自身が置かれている環境を客観的に比較できること
問題を見つけたときに、ポジティブに変えていくための行動を起こせること
ぼくはソフトウェアエンジニアなので、ソフトウェアのパワーを適切に活用することで「もっとおもしろくできる」の影響範囲を最大化できると考えています。
プロダクトを通じて、利用者のみなさんの日々をもっとおもしろくする
社内ツールを開発し人間による作業を省力化・自動化し、社内のひとりひとりがもっとおもしろいことに時間を使えるようにする
新たなおもしろいものを生み出したり、あまりおもしろくない作業があればワークフローを改善したり、ソフトウェアエンジニアが活躍できる領域は大きく広がっています。
✅ミッション:「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」
ミッションとは:組織の成長していく方向を定める指針。使命。「Why」にあたる
採用HPより
これまでインターネットサービスを通じて個人の表現活動を支え続けてきた私たちが、「インターネットと表現の可能性を追求し、誰でも活躍できる機会を提供したい」という想いの下、ペパボ創立11年目となる2013年に定めたのが、このミッションです。
インターネットで何かを始めたいという人たちの可能性と、ペパボが提供するサービスが出会うことで、「趣味で開業したネットショップがビジネスになった」、「ホームページで楽曲公開したことがメジャーデビューにつながった」といった、新たな可能性を生み出せるきっかけを提供したいと考えています。
私たちは、ひとりひとりが持つ力や可能性をひろげるために、インターネットと表現の可能性を追求しながらサービスを運営していくこと、そして新しいものを生み出していくことでいろんな人たちがインターネットで可能性を開花し、活躍できるための環境を創造していきます。
これが具体的にどういうことなのかは、社長のkentarow.ethさんによるメッセージで語られている。
ホームページを作る人、ブログを書く人、ネットショップを運営する人、オリジナルグッズを販売する人、ハンドメイド作品を販売する人、フリーランスとして働く人 …… 私たちはそのすべての人たちを、敬意を込めて「クリエイター」と呼んでいます。
> クリエイターの表現活動は、テクノロジーの進化に伴い、収益を生む新たな経済圏として形成が進み、今後もその数は増加し続けるでしょう。そして私たちはこれからも、すべてのクリエイターの可能性を、インターネットでつなげ、広げられるプロダクトを生み出していきます。
>
> クリエイター・エコノミーカンパニーとして、世界中の表現活動を行うすべての人に寄り添い、支援し続ける企業であるために。
>
ー トップメッセージ | 企業情報 | GMOペパボ株式会社 より
✅わたしたちが大切にしている3つのこと (行動指針)
①みんなと仲良くすること
②ファンを増やすこと
③アウトプットすること
①みんなと仲良くすること
わたしたちは、パートナーを信頼しています。
ペパボには、あなたの力が必要です。
だから、もっとあなたのことを教えてください。
わたしたちのことも、知ってもらえるとうれしいです。
june29さんの解釈
ぼくは決して「飲み会には必ず参加してくれ」といった表層的なお話とは解釈していません。
他者との間によい影響を与え合う関係を育て続けること、と捉えています。
<ジュニアエンジニア>であれば、チーム内のメンバーと認識の齟齬なく意思疎通するところから始まるでしょうか。
<シニアエンジニア>となれば、職種や所属部署といった境界をこえて影響を与え合うことが期待されます。なにかに取り組むとき、自分ひとりでやるか、チームメンバーとやるか、社内全体に声をかけてみるか、あるいは他社と合同でやるか、さまざまなスコープの選択肢があります。なんでもかんでも最大スコープで臨めばよいというものでもありませんが、適切にスコープを使い分けて「これは部署ごとにやると無駄が多いから、社内のエンジニア全員を対象にしよう!」といった選択を自然にできるとハッピーです。
“まず1つ目は「みんな仲良くすること」について、会社なのでみんなが同じ方向を向いて仕事をしています。インターネットを使った仕事といえど、つねに社内ではコミュニケーションをとっています。なので、社内で働く人の中に苦手な人がいれば、会社に行くこと自体が嫌になる。会社に楽しく通えなければ、お客様に良いサービスを提供することはできません。まず、自分たちが楽しく働ける環境をつくらなくてはいけないのです。イベント、ツール、挨拶などを通して、社内で働く人同士が仲良くできる環境づくりを、GMOペパボでは積極的に行っています。"
「みんなと仲良くすること」= これからペパボの仲間になる方に、求めるマインド
500人規模の会社になってくると、絶対に埋もれてしまう人も出てくると思うんです。YouTube をやったり、ブログを書いたりと、開かれた場所で自分を知ってもらうためのアウトプットができているパートナーもいますが、そういうのって一種のスキル的なものなのかなって思いますね。
自然にアウトプットできる人にとってはなんてことないことですが、これから始める人にとっては結構ハードル高いと思います。でも、これから(ペパボがフルリモートだった時代)はそれができないとちょっと厳しい気がしています。
②ファンを増やすこと
わたしたちは、ペパボのファンです。
たくさんの人に、ペパボを好きになってもらいたいです。
だから、あなたのファンを増やしてください。
なぜなら、あなたはペパボのひとりだからです。
june29さんの解釈
事業部でプロダクト開発に携わっている人であれば、プロダクトの開発や運用を通じて利用者のみなさんによろこんでもらう、というのが最もわかりやすいでしょう。
ぼくが所属する技術部やバックオフィスなどの、事業部ではない部署では、社内の仲間たちの活動を支援することで間接的に社会に貢献するような動きになりますので、直接的に関わる仲間たちによろこんでもらえるように仕事を進めることになるでしょう。
ジュニアエンジニアであれば「こういう開発をすれば喜ばれるはず!」というものを着実にこなして実績を重ねていきましょう。
シニアエンジニアとなれば、より広い範囲の人々に届くように、より永く価値を生み出し続けるように、空間と時間の両軸に効く意思決定と活動が期待されます。
“2つ目は「ファンを増やすこと」。これはサービスを使ってくださっているユーザーさんだけでなく、取引先の方や家族や友達など、GMOペパボのファンになってもらえるように努力しています。これは、日常的に謙虚な姿勢であることや、おもてなしの心を示すことによって、いろんな人に会社を好きになってもらえる可能性があると思います。”
③アウトプットすること
わたしたちの仕事は、アウトプットする人を支援することです。
あなたが大切にしているものを、
誰かへ伝えることがアウトプットです。
そして、わたしたちもアウトプットすることが大好きです。
june29さんの解釈
アウトプットと聞いて「セルフブランディング」や「自己アピール」のようなニュアンスを想像される人は少なくないと思います。そのような観点で論じられた「アウトプットは重要」という意見をたくさん見かけるからです。
ぼく個人は、そういった面に意義があることを認めつつ、それよりも「内省」に重きを置いたアウトプットを大事にしたいと捉えています。
アウトプットには、プロダクトをリリースする、ライブラリを公開する、ブログに記事を投稿する、写真や音声や動画でメッセージを発信する。やり方はいろいろとありますので、各位が自分に合ったスタイルを見つけていけるとよいでしょう。
どの方法を選ぶにしても「自分はなにを伝えたいのか」を多かれ少なかれ考えることになるはずです。「このプロダクトによって自分が解決したい問題はなんだろう」「この文章によって提起したいことはなんだろう」と考えた時間は、思考の深さを生みます。お仕事を通じて学んだことを社外の人々とも共有しようと思えば、社外の人々にも伝わるように抽象化・一般化・汎用化した上でアウトプットすることになります。この過程が、やはり思考の深さを生みます。
なにを行い、なにを感じ、なにを得たのか。自分自身と向き合うためにアウトプットという手段を活用するのがおすすめです。ジュニアエンジニアは、まずはここから始めてみてください。シニアエンジニアとなれば、受け手の行動を変えるような、影響力を持ったアウトプットが期待されます。
"3つ目は「アウトプットすること」です。私たちはインターネットで表現する人たちを増やす事業を行っています。なので、私たち自身がインターネットで表現する人たちにならないと、お客様のことを理解することができないし、お客様にとって良いサービスを提供することができません。なので、まず私たちが先陣をきってアウトプットしていきましょう!と言っています。”
(ここまでのまとめ) june29さんから見た「ペパボで活躍しているソフトウェアエンジニア像」
ソフトウェアの特性を理解し、ソフトウェアの力で世界を「もっとおもしろくできる」と信じている人 (企業理念)
「みんなと仲良くすること」を高いレベルで実践している人
「みんな」の範囲はより広く、職種も所属も業界もこえて包含していける人
「仲良くする」の質はより高く、単におしゃべりするだけでなく切磋琢磨する関係を構築できる人
「ファンを増やすこと」を高いレベルで実践している人
社内外を問わず、関わる人々にポジティブな影響を与え、頼られる人
より多くの人により長い期間に渡って魅力が伝わるような成果を出せる人
「アウトプットすること」を高いレベルで実践している人
なにより自分自身と向き合い、自分の思考に自覚的である人
結果として、自身の発信によって周囲を動かしている人
✅エンジニアの評価の軸 3つ
制度で用いている「作り上げる力」「先を見通す力」「影響を広げる力」の3軸
①作り上げる力: 技術力を持って、課題をプログラマブルに解決する
②先を見通す力: 継続的に価値を出し続けるための設計を考えられる、テストが書ける
③影響を広げる力: リーダーシップを発揮して周りを巻き込む、みんなのやっていきにのっていける