【論文】プログラミング教育に関する論文が掲載されました 
2020/09/09
https://gyazo.com/5395f411abf159220d70683523698de1
私は,プログラミング教育を推進する立場にはありますが,その一方で,矢継ぎ早に出させる教育政策により学校現場が多忙化する実態を憂慮しております。先生方の負担にならず,子どもたちの学びが充実するプログラミング教育の実現を目指しています。
さて,この度,上記の願いを込めながら執筆しました論文が,上越教育大学研究紀要に掲載されました。ユーレカ工房齋藤博さん,修士課程の岡島佑介先生との共同研究です。
この研究では,完全実施を翌年に控えた(2019年現在)小学校教員にプログラミング教育に関する意識調査をし,その結果を受けて,不安解消を目指すプログラミング教育研修の開発をしました。そして,ユーレカ工房齋藤博さんと共に,複数の学校での校内研修を行いプログラムの評価をしたものです。
拙い論文ですがよろしければご笑覧ください。
研究に協力下さった先生方,ご多用の中ありがとうございました。改めてお礼を申し上げます。
昨年度から複数学校での校内研修を行っています。お力になれることがありましたらお声がけください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大島崇行・齋藤博・岡島佑介:小学校教員の多忙化とプログラミング教育への意識-不安解消を目指す研修プログラムによる意識の変容-,上越教育大学研究紀要,40(1),33-43,2020.8.
【要旨】
2020年度から小学校プログラミング教育が必修となる。しかし2020年度を前に,その準備が順調に行われているとは言い難く,教員の実態に正対した早急な支援が求められる。そこで本研究では,まず小学校教員のプログラミング教育についての意識を勤務実態とともに検討した。その結果,学校現場の多忙化と多くの教員がプログラミング教育への不安を抱いている現状が明らかになった。そして,プログラミング教育に不安感をもつ教員は自身の学びの時間が不足していると感じ,プログラミング教育について実際に学んでいないことが明らかになった。そこで,不安解消を目指すプログラミング教育研修プログラムを開発し,校内研修を行った。その結果,一定の不安解消がなされたことが明らかになり,開発した研修の効果が確認された。また,本プログラミング教育研修が以後の学びの足場かけとして働くこと,そして,プログラミング教育研修がアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善研修として機能することが示唆された。
#研究