【講義】授業分析論 生徒の背筋がピンっとなった瞬間を掴む
【生徒の背筋がピンっとなった瞬間を掴む】
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「附属中学校の授業を参観→大学で検討会」を,半期の講義の中,継続的に行います。
先日の検討会での1コマ。
あるグループの学卒院生が「この時,Aさんの背筋がピンっとなったのですよね。」と発言しました。そして,「お〜!」「そんなところまで見ているの!?」と歓声。
また音楽の鑑賞の授業を見たある学卒院生は,「この時とても小さな動きですが,Bさんが指先でリズムをとっていたんですよ」と発言します。 1回目の参観時では,教師の指導方法に着目したり,また,授業での事実のみを報告するような学生も,次第に学習者の学びの姿に着目し,そしてその姿の意味に迫っています。
本講義は現職院生も学卒院生も受講しておりますが,その授業検討会での発話は平等性が担保されています。更に学卒院生の観察や分析について,先のように現職院生から感嘆の声が上がることもしばしばです。なぜなら学習者の姿,事実を元にその姿を分析する視点を持っているからです。だから,優れた指導法を知っている現職院生,教材研究に造詣が深い現職院生がマウントを取るようなことはない。検討会では学習者の学びの意味に迫る対話がなされています。 それにしても,学習者の「背筋がピンっとなる瞬間」「微細な指先のリズムとり」そういう姿をキャッチできるようになる学卒院生の成長には驚くばかり。そして,そのポテンシャルの高さに期待が高まります。