【研究】【ICT】論文購読のデジタル化
2023/04/20 4月20日
教育実践研究をするにあたり,先行研究である書籍や論文に当たることは必須です.
1つの研究をするために,先行研究は10本も20本も引用します.
さらに引用せずとも読み込んだ論文は2倍も3倍にもなります.
院生の頃は,それら論文は全て印刷し,ホチキス止めし,ファイリングしておきました.
それをしないとバラバラになってどこに行ったのか行方不明になり,また印刷し直す羽目になります.その場合は,せっかく引いた線も書き込みもおじゃんになってしまいます.
だらしない私はそれで何度泣いたことか.
最近では,できるだけデジタルの世界で管理しようとしています.
論文の検索は,1,google scholar,2,ciniiで行っています.理由としては,google scholarの精度が上がってきて,欲しい論文に巡り合う確率が上がってきたこと,そして,私が使用している論文管理アプリである,paparpileと連動していることが挙げられます.
その論文管理アプリである,paparpileは,google scholarでボタンを押すと,自動でpaparpileにリストアップされ,論文pdfも入り混みます.さらに,タグづけやフォルダ管理もできるようになるので,タグによってラベリングし,そして,研究プロジェクトごとに論文を整理することができます.
私の活用手順は,「pcで論文検索→pcでpaparpile内でタグづけ→iPadで購読(Apple Pencilで書き込み)」です.
iPadでアプリとして起動しますので,この流れができることが大きなメリットです.
paparpileのデメリットは,サブスク課金制であること.恒常的に使用する私にとっては必要なので課金であっても気にならないのですが,学生さんは躊躇してしまうところかなとも思います.paparpile以外にも無課金で利用可能なサービスがありますので,そちらを探すのも1つの手だと思います.
あと,一部学会によっては,PDFへの書き込みを制限しているものがあり,paparpile上で書き込めないのがネック.これら論文には一手間二手間必要になるのがストレス.
さて,読んだ論文は,Scrap Boxにまとめていっています.自分なりのデータベースを作ることができますので,ためれば溜めるほど活躍してくれることでしょう.
以上,これら一連の動きがまだまだスムーズではないですが,なんとなく自分なりのスタイルが確立しつつあります.
実は,ここまでくるまでに大分時間が掛かりました.その大きな理由が,論文を読むには紙でないと頭に入らないという個人の特性でした.液晶画面の文字がどうしてもダメだったのですよね.それでも液晶画面の文字を読むことに大分慣れてきました,そして,Apple Pencilの登場がでかい.Apple Pencilのスラスラ感がiPadの画面上に書き込むことにストレスを感じなくさせてくれます.こんな自分とディバイスの変化が,私の購読スタイルを変化させてくれました./otakalab
あとは,少しずつ研究室に溜め込んでいる印刷された積読論文をpaperpileの中に入れて,物質を減らして行きます.
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