【授業】【研究】【ICT】山梨県道志中と新潟県粟島浦中の遠隔交流授業
山梨県の道志中学校と新潟県の粟島浦中学校の遠隔交流授業のコーディネートをさせていただいています。
この取り組みは本当に凄くて、コーディネートというのが名ばかりといういうくらい両校の先生方が主体的に実践を進めていらっしゃっています。
夏休み前、自己紹介をしました。それだけでも生徒たちにとっても、大人にとっても随分と収穫があったことを前の記事に書きました。
それから何度も打ち合わせを重ね、先週はいよいよ授業実践。道徳の授業をしました。
今回の遠隔交流は、遠隔でお互いの事を知ろうとする、交流するとうことだけではなく、教科のねらいを達成することがありますので、先生方は前回より授業デザインに頭を悩ませていました。
複数回のやりとりがあり、本番を迎えます。
授業の初めはアイスブレイク。jamboardを使って交流しました。
400km以上離れているにも関わらず、両校の生徒達の思いがそれぞれの画面で同期されている。
改めて、凄いことだなあと思いました。
そして、道徳教材を読み、そしてそれぞれの考えを持ち、各校の班で話し合いました。
その後、お互いの考えを交流し合います。
その交流では、粟島の子達では無かった考えが道志中から出たり、また、その逆もあり。
生徒たちからは自分達とは違う考えを聞けてなるほどと思ったという感想が出ていました。
小規模校においては、その人数の少なさから「考えの多様性」が課題として挙げられます。
この授業での事実が、その課題を解決する光となるのではないかと思います。
これまで中山間離島地域の学校では、どこにもないオンリーワンの素晴らしい実践が積み重ねられてきました。そしてその実践の中、子どもたちが成長してきました。一方、課題もあります。
ICTを活用した遠隔実践を重ね、小規模校だからできないということが減り、小規模校だからできることが増えていく。
中山間離島地域だからできないではなく、中山間離島地域だからでき、そして、中山間離島地域の子たちがより成長していく実践がこれからたくさん生まれてくるのではないかと希望を持ちます。
今週は、この道徳の授業の続きが行われます。
子供達の交流の深まり、そして、先生方の授業実践の発展。今からワクワクしています。
それにしても、この実践を進めている両校の先生方の生徒たちに良い教育を施したいという温かな思いに頭が下がります。