ロゴ刺しゅう、ひと手間かけて
オリジナルロゴを刺しゅうミシンで作ってみたい。
そういう方、多いです。
「これ、刺しゅうにできますか」と、
画像を用意されての相談も、たくさん。
お客さまから持ち込まれるロゴの案は、
複雑な図案にきらびやかな多色ものが多いのです。
がんばっているのはわかりますが、
それをそのまま刺しゅうしても、
見栄えのいいロゴには、どう考えてもなりそうにない。
ナイキ、ラコステ、アーノルド・パーマー。
身近にあるロゴ刺しゅうを、よーく見てください。
どれだけシンプルな形で表現されているか。
少ない色数で最大の効果を発揮しているか。
ラルフ・ローレンあたりも、いっけん複雑そうなロゴですが、
単色のシルエットで表されること、多いですよね。
「刺しゅうできるかどうか」以前に、
「このロゴはもっとシンプルな形&色にできないか」
じつは、そこから考えるところに、
刺しゅうミシンによるロゴ作成の「成功の鍵」があります。
もっとも「おもしろい!」部分なんですね。
けれど、
思い通りの刺しゅうができなかったことで、
「刺しゅうミシンはやっぱり使えないわ」
なんて思われるのは、やっぱり、悲しいことなのです。
最近の刺しゅうミシン&データ作成アプリは高性能なので、
ロゴ、簡単に作ることができます。
だから、ひと手間かけてみましょう。
さらに見栄えのいいロゴにすることができます。
大隅ブラザーのおすすめする「ひと手間」「コツ」は、
「刺しゅうする大きさ別に、刺しゅうデータを用意する」
です。
大きい刺しゅうには、
細部が描き込まれた刺しゅうデータを。
小さな刺しゅうには、
細部を省略しメリハリをつけた刺しゅうデータを、
それぞれ、準備すること。
むかしのコンピュータ用ビットマップフォントのイメージです。
9ポイント、12ポイント、24ポイント、
それぞれのサイズに用意されているフォントデータ、
サイズに合わせて細部が微妙に調整してあって、
それでバランスがとれて見えるようになっていました。
コンピュータで画像やフォントを取り扱うのに慣れていると、
くだんの機械、拡大縮小がお手のものなので、
ミシンによる刺しゅうでも、
ひとつ「ロゴ画像&データ」を作ってしまえば、
おなじ要領でいくらでも好きな大きさの刺しゅうができる、
そう考えてしまいがち。
人に「肉体」と「寿命」といった逃れられない制約があるように、
刺しゅうにも、
「糸の太さ」「針の大きさ」「布の質感」という、
制約条件があります。
「サイズごとにデータを作る」というのは、
そうした条件のバランスを考える必要があるから。
「刺しゅうするサイズ別にデータを準備するなんて、たいへん!」
そう思われました?
brotherの「刺しゅうPRO」なら、
サイズ別に刺しゅうデータを作るの、とても簡単なんです。
http://1.bp.blogspot.com/-fQ_R61V919c/TgRI119rMpI/AAAAAAAAA74/1xbWxaMBZ60/s1600/taylormade_logo%25E3%2581%25AE%25E3%2582%25B3%25E3%2583%2594%25E3%2583%25BC.jpg
たとえば、これは、元画像。
縁がないので知らなかったんですが、ゴルフ関連の会社のものなのだそう。
今回、これをちょっと拝借(笑)。
http://3.bp.blogspot.com/-rWHcTRhDes0/TgRJvEEYDoI/AAAAAAAAA8A/qO5YN41isXg/s1600/IMG_0354.JPG
これは元画像(250mm×187mm)を、
そのまま刺しゅうPRO(Ver.8)に取り込んで、さくっとデータ化、
60%(140mm×110mm)の大きさで刺しゅうしたもの。
元画像に近い形で刺しゅうできています。
http://3.bp.blogspot.com/-jUlPU1WIL2k/TgRKtgqmbII/AAAAAAAAA8I/comitnfd7Ks/s1600/IMG_0352.JPG
で、こちらはさらに縮小。
元画像の30%(70mm×65mm)の大きさで刺しゅうしたもの。
ただたんに最初の刺しゅうデータを縮小して使うだけでは、
a,o,d,eの細部がつぶれて判別できなくなってしまいます。
なので、
刺しゅうデータの段階でそうした細部に調整を入れることで、
小さな文字が「ぎりぎり」つぶれないようにしてあります。
写真がヘタで、わかりづらいのはご容赦ください。
実物はもうすこしカッコいいんですよ(笑)。
縮小すればするほど全体に太くなっているのがわかりますね。
厳格に元画像の比率にこだわるのなら、
個々の要素をさらに「細く」調整すればいい。
簡単です。
このくらいのロゴなら、それほど時間もかかりません。
でも、小さいサイズの刺しゅうなので、
このくらいぽってりしているほうが「ロゴ」っぽい感じ、しません?
「刺しゅうによるロゴ」っぽい感じ……。
ちなみに、
大隅ブラザーで、
刺しゅうミシン&刺しゅうPROを購入していただいたお客さまには、
ロゴ刺しゅうのデータ作成のお手伝いはもとより、
それ以前の「ロゴデザイン制作」の段階から、
お手伝いさせていただいています。
……と、ここで最後にひとつ、宣伝(笑)。
フォトステッチはもちろん!
ミシンで刺しゅう、一緒に楽しんでみませんか。
「刺しゅうPRO NEXT」も、大隅ブラザーでお買い求めいただけます。
刺しゅう技術のサポートはもとより、
大隅ブラザーならアフターフォローも万全!です!
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2011/06/24