タスク管理とは何か（倉下忠憲）

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タスク管理とは何だろうか。まっすぐに解釈すればタスクを管理することだが、これはトートロジーな説明でしかない。タスクとは何か、それを管理するとはどういうことか。それに答えることが、タスク管理とは何かについて答えることになるだろう。

近年注目が高まりつつあるこの分野であるが、その実体は曖昧模糊としているのが実際ではないだろうか。

本稿では、そのとらえどころのない「タスク管理」を探究していく。

それほど難しい概念であるはずがない。

一方で、そういう話も出ている。プロジェクトマネジメントなどの領域が「取り憑いた」かのように。

按配、という言葉で十分事足りるようなことが小難しく語られ、それが実践者を遠ざけるようになっているとしたら、それはノウハウとしては失格だろう（蘊蓄やら理論家の仕事としては合格かもしれないが）。

ノウハウは使えてナンボである。込み入った話をして楽しむのは内輪ならばよいが、そのノウハウを広く使ってもらいたいならば、ひどく間違ったことをしていることになる。

それでも、タスク管理には何かしら小難しく考えたくなるような要素があることは間違いない。