4月からCAEをはじめる人にお勧めする本:2020年版
2020年4月は勉強会の開催を見送りました関係で恒例の本のお勧めができませんでした。なので、Web上で皆さんのおススメを募りたいと思います。批判的な意見はナシでどうおススメなのかをお書きください。
おススメする本の分野などは随時追記ください。
一人につき1、2冊程度でお願いします。
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構造解析
いまさら聞けない 計算力学の常識
https://gyazo.com/6f1feae8cfe5621b0167482619475e19
推薦者:mmer547
土木学会 応用力学委員会 計算力学小委員会
2008年
384ページ
丸善
CAE,計算力学について,専門家の頭の中にある隠れた常識をなぜそのように考えるのかという理由からていねいに解説した書籍.具体的な事例から理論の要点を押さえてあるので,手元においておくと便利な書籍。
CAE,計算力学では実際に何度か経験していく間に身にしみてわかる常識が多い.場合に応じたメッシュの切り方,要素の選択,境界条件の処理のしかた,計算方法の選択等,これらをパターン別に背景も含めて知っておくことが一人前の技術者の前提条件である.
本書は,プロなら誰でも身につけている隠れた常識を,惜しげもなく全力を投じて1冊にまとめ上げたものである.
理論と実務がつながる 実践有限要素法シミュレーション―汎用コードで正しい結果を得るための実践的知識
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51gaEVTioBL._SX346_BO1,204,203,200_.jpg
推薦者:Jun_Tatsuno
泉 聡志、酒井 信介
2010年
182ページ
森北出版社
理論だけでなく実践的側面の解説にも重点をおいた参考書です。
演習問題には詳しい回答もありますので、再現するだけでも参考になると思います。
この本で用いられているシェアウェアのEasy-σ Liteは、当時としては参考になったかもしれませんが、機能的にはかなり限定的ですので、オープンCAEや商用ソフトのスチューデント版などで試されるほうが、その後の応用に繋がります。
●<解析塾秘伝>有限要素法のつくり方! -FEMプログラミングの手順とノウハウ- (日本語)
https://gyazo.com/cdadb2a86503657f8bb4c06c4e968a40
●推薦者:@t_kun_kamakiri
●出版日:2014/6/24
●解析塾が出しているわかりやすい有限要素法の書籍
●ExcelVBAでコードを書くため環境構築がいらない
●CAEをやっていなかった時期でも読めたのでお勧めです。
流体解析
コンピュータによる 熱移動と流れの数値解析
https://gyazo.com/32e37e586e8458f57541fb2df4bd2930
推薦者:mmer547
スハス V.パタンカー 水谷 幸夫 香月 正司
1985年
198ページ
森北出版
言わずと知れたCFDの名著の一つ。
基本的なところを抑えるのにはもってこいの本。
計算例なども載っているので、理論だけの本ではなく、読みやすい。
●流体力学 (前編) (物理学選書 (14))
https://gyazo.com/0f15ef9c80db3731a6fb9e10979bcf01
●推薦者:@t_kun_kamakiri
●本書はCAEとは直接は関係ないですが、流体力学の理学的な見方が良くわかる本です。
この本で流体力学を学び、非圧縮においては流体力学はほぼ複素関数論と同じではないかと思ったほど、数学的な観点の話も多く深く流体を学ぶことができます。
残念なのは前編だけ出して著者が亡くなってしまったという事実には、不謹慎にもじゃっかん笑ってしまったあたりはさておき、前編だけでもとても人気の書籍です。
コーディング
プログラミング言語図鑑
https://gyazo.com/eb39bdb10ca428e6c3e0b84c2b0dbc8d
推薦者:@public_inabower
教養としての浅く広くどんな言語があるのかを見ることができる本。プログラミングやCAEを始めると必ず目にする言語間の闘争(冗談です)の理解の一助として。有名なCやPythonやFortranから、使っている人を見たことがないような〇〇や××まで幅広いプログラミング言語が記載されている。各言語に簡単なコード(ハノイの塔)も載っているためどんな言語なのかも一目でわかる。