跳上げ式の移乗台で、家族で共用できるお座敷トイレ
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1帖に満たないトイレは洗面室の中にあり、スペースを広げることはできません。住まいてさんからの要望は、車いすから便器に乗り移り両足を伸ばせるような、「移乗台」が必要とのことでした。トイレを家族みんなで共用できるよう、「跳ね上げ式の便器移乗台」を考えました。
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移乗台は滑りやすくオシリにやさしい様に、クッションを入れた、
ビニールレザー張りです。便器に合わせた左右1組は固定式です。
便器の手前、長方形の部分が、左側に跳ね上げられる移乗台です。
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トイレのドアは、家族と共用するため取り外していません。
車いすからこの移乗台に移乗すると、足が飛び出してしまい、
ドアを閉められないので、カーテンを閉めてトイレを使います。
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ロープを引っ張って下ろしやすくするために、
移乗台の重みと釣り合う「特殊な丁番」を選びました。
こうして出来あがってみると、簡単なように見えてしまいますが、
スケッチをもとに工房で製作しながら、詳細を考えていきました。
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住まいてさんの「使い勝手」を思い浮かべながら、
設計のアイディア、施工のアイディアを組み合わせ、
製作していくことが、私たちが最も得意とするところです。
バリアフリーは、ひとりひとりに合わせることを大切にしながら、
同時に「家族みんなで共用できること」も、大切にすること。
このお住まいでも、そのことを実現できました。