マンションの洗面室、最低限の車いす対応リフォーム
https://gyazo.com/947093176ecb1967a16b399528eee5d1
購入したばかりのマンションを、車いすユーザーが暮らし始められる様に、最低限のリフォームをしました。充分な広さではない、この洗面室で解決したかったことは、洗面化粧台と洗濯機、廊下からの出入り口でした。新築なのでできる限り、工事を少なくする方法を考えました。
https://gyazo.com/947093176ecb1967a16b399528eee5d1
洗面化粧台は間口1mのカウンタータイプで、左側には引き出し、
右側は収納で、両開き扉になっていましたが、車いすで使うには、
フットレストや膝が、その両開き扉にぶつかってしまいます。
そこで両開き扉を取り外し、底板の手前の部分をカットしました。
https://gyazo.com/b4ad3ff8041c2cc4f7b8dcaf209130d3
膝が入る様になると、車いすのアームレストがカウンターを支える
補強板に、ぶつかってしまったので、補強板もカットしました。
おすすめできることではないのですが、車いす対応の洗面化粧台に、
取り替えることなく、既存の洗面台を車いすで使える様になりました。
https://gyazo.com/786644f67d0dff1b39a4302b371190af
洗面化粧台が解決すると、「洗濯機」の使い勝手を考えました。
車いすユーザーが使いやすい洗濯機は、「ドラム式」です。
ドラム式洗濯機に、車いすを横付けで近づきたいたいとのこと。
そこで、「洗濯機の位置を変えずに、洗濯機を横向きに置き、
廊下のスペースを活用する方法」を、ひらめきました。
洗濯機を置く向きを「90度」変えただけ、洗濯機パンもそのままです。
https://gyazo.com/d1971a6ffd64c8bc91a1741ce7fbdd6c
廊下から入る洗面室の出入り口は、「片引き戸」でしたが、
今回のリフォームで、「引き違い戸」にしました。
引き違い戸ならば、左右のどちらからでも開閉することができ、
洗濯する時は戸を右に寄せ、洗面室に入る時は戸を左に寄せる、
車いすを横付けしての洗濯物の出し入れが、できる様になりました。
https://gyazo.com/fb81506430653704a9b69b19b5325915
リフォームの依頼をいただいた時、大切にしていることがあります。
バリアフリーの機能を満たすだけでなく、丁寧なリフォームをする
最初からそうだった様に、できるだけ細部や素材を合わせたること
そもそも「リフォーム」しなくて済む、他の手段も考えること
https://gyazo.com/2147595905eba7f30d97b4c73434cac5
ユニットバスの入口は片開きドアでしたが、車いすでは使いにくく、
引き戸には交換できなかったものの、折れ戸になら交換できました。
浴槽への入り方は、バスボードを利用することになりました。
バスボードはたくさんの既製品があるのですが、特殊な形状の浴槽
なので既製品が使えず、カーブに合わせて特注製作をしました。
このバスボードと、浴槽奥の壁に取り付けた手すりで、入浴できます。