シャワーチェアーに腰掛けた姿勢から、安全に浴槽に入る
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「バリアフリーにする」ということは、必ずしも「特別なものにする」のではなく、あえて「シンプルにする」という方法もあります。
「いったん浴槽のヘリに、腰掛けてから浴槽に入りたい」とのご要望でした。
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特別なユニットバスではなく、あえてシンプルなものを選び、
「シャワーチェアーを賢く使いこなす」ことで、対応しました。
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大きさは「1416」サイズ、内のり「140cm x 160cm」です。
住まいてさん本人と、介助者とで入ることのできる大きさです。
いくつかある浴槽の中で、この浴槽を選んだ理由は、
浴槽のフチの厚さが、この様に薄くなっているからでした。
フチが薄いので、またぎやすくなり、掴みやすくもなります。
立った姿勢からではなく、いったん腰掛けてから浴槽に入るには、
この回転式のシャワーチェアーが、重宝するとのことでした。
座面に座ったまま回転し、片足ずつ浴槽に入ることができます。
この回転式シャワーチェアーは、腰掛けた時には回転せず、
座面の中央に腰掛けた時だけ、回転する様になっていて安全です。
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回転式シャワーチェアーには、手すりが付いている型もあります。
座った姿勢を保ちやすくなる代わりに、浴槽に打つからない様に、
座面を離して置くことになるので、浴槽に入りにくくなりました。
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なので、手すりのないシャワーチェアーを、常用しているそうです。
手すりが付いているものは洗面器台として利用しているそうです。
座面の高さは調節することができ、浴槽の高さに合わせられます。
シャワーの代わりに「シャワー・ド・バス」を取り付けたので、
浴槽に入らなくても、シャワー浴で温まることができます。
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実際の浴槽への入り方を、住まいてさんに教えてもらいました。
丸い座面に座ったまま回転し、片足ずつ浴槽に入ります。
右足を浴槽内に沈めてある、浴槽いすの上に置き、
左足は浴槽の上に置く様に、入っていくそうです。
丸い座面に座ったまま回転し、片足ずつ浴槽に入ります。
最初に右足を、浴槽内に沈めてある浴槽いすの上にのせ、
左足を浴槽の底におく様にと入っていき、浴槽いすに腰掛けます。
浴槽いすに腰掛けての半身浴で、下半身が十分に温まってきたら、
座っていた浴槽いすを立てて、背中の後ろにと移動させて、
浴槽の底に腰掛けて、ゆったりと肩まで入浴するそうです。
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このお住まいの様に、シンプルなユニットバスでも、
「シャワーチェアーを賢く使いこなすこと」で、住まいてさんに、
ぴったりな入浴で、1日の疲れがとれているとのことでした。
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バリアフリーの観点で、もう一つ大切なことがあります。
「加齢による、身体機能の低下も考えておく」ことです。
もしかすると、住まいてさんは将来、入浴するためには、
つり下げリフトを利用することが、必要になるかもしれません。
シンプルな浴室にしておけば、そんな時も幅広く対応できそうです。
バリアフリーに大切な、「可変性」を高めることができました。
バリアフリーリフォームでは、次の一手を思い描くことも大切です。