「家への出入り」が、バリアフリーの第一歩
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住まいのバリアフリーリフォームが必要になったとき、最初に考えることは「家への出入り」です。戸建て住宅の場合、道路面と室内の床面の高さは、70cm以上あることが一般的です。この段差を解決するにあたり、大切な選択があります。『玄関から出入りする』のか、『掃き出し窓など、玄関以外から出入りする』のかの選択です。
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A. 玄関から出入り : ポーチ階段+手すり
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玄関ポーチの5段の階段に、手すりを取り付けました。手すりは両側に付けた方が、昇り降りのどちらでも、力の入りやすい利き手で手すりをつかめます。また、斜めの手すりの両端を、30cm程水平に伸ばしておくと、階段を昇り始める前に手すりをつかめる、安全に昇降できます。
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B. 玄関から出入り : スロープ
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「いかにもバリアフリー住宅にしたくない。 明るく楽しい住まいにしたい」との要望に応えた、玄関ポーチに続く遊び心のあるスロープです。スロープを造るのには十分に広い敷地、曲線スロープにしました。スロープの表面は石貼りにして、花壇の脇を半周回る様に、行き来するので、季節の花が咲き並ぶ、花壇を楽しめます。
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C. 玄関から出入り : 段差リフト
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カーポートとの距離をできるだけ短くしました。カーポート面と、室内床面との段差は「30cm」あり、スロープでは5m程の長さが、必要になってしまうので、玄関ポーチに段差リフトを埋め込み、昇降することにしました。仮に玄関室内にリフトを設置すると、玄関内に段差ができ、狭い玄関では使いにくくなってしまいます。
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D. 掃き出し窓から出入り : 階段+手すり
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外出したい時は、晴天だけとは限りません。住まいてさんには、天候に左右されずに、外出したもらいたいと考えました。玄関周りには段差があり、玄関からではなく、庭に面している、リビングの掃き出し窓から、出入りことになりました。カーポートから階段のあるリビングまで、屋根を掛けました。置き場所に困る、外用の車いす置き場にもなりました。
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E. 掃き出し窓から出入り : スロープ
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『車いすユーザーの主人のために、庭にスロープを作りたい』と、 奥様からのご依頼でした。手入れの行き届いた美しい庭の中心の、鯉が泳ぐ池の脇を、弧を描くスロープを造ることにしました。玄関ではなく、居間や寝室の掃き出し窓から出入りすることにし、門扉からデッキまでを、長いスロープで結ぶことにしました。
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F. 掃き出し窓から出入り : 段差リフト
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入母屋造りの和風建築のお住まいです。玄関に式台があるため、土間から床面までの高さは50cm程あり、車いすでは困難でした。車いすでも気軽に外出できる様に、庭に面した広い縁側の外に、段差リフトを設置して、縁側の掃き出し窓を出入り口としました。立派な植木の隙間を、斜めに駐車場からのスロープをつくり、このリフトまでアプローチします。
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G. 掃き出し窓から出入り : つり下げリフト
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車いすで段差を伴う出入りするためには、段差リフトを利用することが一般的です。しかし、段差リフトを設置するためには、十分な奥行き(120cm以上)がないと設置できません。そこで、段差解消の最後の手段として、道路と寝室のベッド脇とを、空中で移動する、「つり下げリフト」を選びました。