9895_我が家をご紹介します(2階和室・洋服入れ)
我が家は2階にも和室があります。和室は、多目的に利用できて重宝なのですが、現在は、室内干しやアイロン掛けをする、「家事室」として使っています。部屋の広さは6帖から、45cmほど広くなっています。そこはたんす置き場として、造り付けの洋服入れと、小さな桐だんすがふたつ置いてあります。
https://gyazo.com/871c9769f0dde480be2ba50f022f432a
hr.icon
この和室には、押入れがありますが、洋服入れがありませんでした。
たくさんの既製品がありますが、造り付け家具として製作しました。
https://gyazo.com/07b4e85bd12868c9b4dcb320e6fd327a
掃き出しの障子を開けると、バルコニーがあります。
バルコニーで乾いた洗濯物を、この部屋ですぐに、たたみむことができます。
https://gyazo.com/a30e84eb2ac5c794afccad0f86fb1675
洋服だんすの奥行きを、45cmと浅くする必要がありました。
奥行きが浅いために、洋服は重なるようにパイプに掛けます。
やや使いにくいのですが、家具の外形を優先した結果です。
https://gyazo.com/a6210b64c876b1e24ba32d4251b4fcad
3枚の引き戸にしましたが、無理して、引き戸にこだわらなくてもよかったかも。
https://gyazo.com/8d463f5342db16fa91b97a7886cc3490
造り付け家具のメリットは、幅や奥行きを自由にできることです。
桐だんすに合わせて、ぴったりと収まるのは埃も溜まらず、気持ちいいです。
https://gyazo.com/62bbbe1e1d44139bd7f3c76b56c1a722
「船底天井」は、何とも粋な建築用語です。
中央部が両端より、高くなった天井を、あえて「船底」に例えるのですから。
そんな、粋な例えを思い浮かべた、先人の棟梁たちに申し訳ないのが、
「新建材」と呼ばれる、プリント合板の偽物の天井板です。
本当の木材ではない、木目を印刷した紙を貼った板は、時代の要請とはいえ、
日本の住宅を、一気に、つまらないものにしてしまいました。
本物の木材は、年月を経て濃色になっていきます。材料が年をとるのです。
一方、新建材は、年月を経ても変わらないのです。材料が年をとらないのです。
https://gyazo.com/d6d5087c5b0805ed90df76101c9c55e6
ヒバを加工した長押を、壁にひと回り取り付けました。
「長押」は、ふり仮名が必要な建築用語です。「なげし」です。
当初「長押」は、構造補強するために、柱に打ち付けられた部材でした。
やがて、構造的な必要性を失っても、装飾的な部材として残っていきました。
小学生の頃の私は、「なげし」と読むことを、父から教わりました。
『長押の裏に、武士が不意の襲来に備え、槍(やり)を隠しておいた』とも。
https://gyazo.com/bc0412e29a52120719e44f865ad4748b
最近の住まいづくりでは、和室は少なくなりました。
多目的に利用できる和室は、「来客の寝室」にもなります。
将来は、私の寝室になるかもしれませんが、
以前は「遊び場所」として、毎日、夕食の後、使われていました。
この家具や押入れの中に隠れたり、畳のへりを歩く、鬼ごっこをしたり。
そんなに昔のことではないのですが、随分と昔のことに感じています。