9837_大滝建築事務所は、木工事を大切にしています

今日は2017年11月30日。明日の「創立31年」の前日、いわば、「大滝建築事務所の30才、最後の日」です。大滝建築事務所の、ふたりの大工をご紹介させてください。大瀧善賀津（私の弟）と、大瀧満代（私の父）です。

https://gyazo.com/13b55a4b49ecca9fc11dfb6d10f9b045

hr.icon

大滝建築事務所は、住宅を新築やリフォームがほとんどの仕事です。

今まで造らせて頂いた建物で、もっとも大きなものは、この幼稚園です。

https://gyazo.com/a75c944dc3e521f45f3cb86ecafc3db0

見晴らしのいい丘の上に、建っています。

その丘の一部となるよう願いました。

https://gyazo.com/fe40cb2c7b5922140278714e4974e841

「こどもの建物こそ木造であるべきだ」という方針のもと、

造らせて頂いた木造園舎。子どもたちの触れるところには、

無垢材を選びましたが、それだけではなく、

「職人の仕事」が伝わるような、表現を大切にしました。

大瀧善賀津 ( おおたきよしかず )

大滝建築事務所のほとんどの現場は、大瀧善賀津に手によるものです。

https://gyazo.com/c033003d151b88da6b387ad22d1adad3

大工になるためには、親方を訪ねて修行するのが一般的なのですが、

善賀津は、父以外には親方を持ちませんでした。

古い慣習にしばられないように、常に独学を大切にしているようです。

それは、バリアフリー住宅を造り始めるために、とても役立ちました。

https://gyazo.com/41b7baf691307c5c6325d9199a1cd566

最近の木工事は、既製品の組み立てるだけの仕事が多くなり、

このような無垢の造作材を、扱える大工は少なくなりました。

この造作材は父の手作りのものです。１棟の住まいのために、

父は木工房で、1ヶ月ほど仕事をします。

大瀧満代 ( おおたきみつよ )

私の父、大瀧満代は、2012年まで、現役の大工でした。

https://gyazo.com/cf857d43f9a0b763e0d61c3ee0b3d4c9

父は現場に出ることは少なく、木工房にて、

無垢の造作材の製作だけにこだわりました。

『木目を印刷したシートを貼った、見せかけの造作材ではなく、手で触れるところこそ、本物の木でつくりたい』という気持ちが、父にはあったようです。

いつだったか、父が木工房で、できあがった無垢の造作材を前にして、

『嫁に出す心境だな』と、言っていました。

hr.icon