9799_『キャリアアップが全てではないと気づいた』車いすユーザーになって
この住まいてさんは、受傷後、特技を活かして在宅で仕事をしています。『車いすユーザーになって、キャリアアップが全てではないと気づいた』、『いかに人生を充実させるかが、日々の暮らしの中で大切なのだと気づいた』、という話題になりました。
https://gyazo.com/7156110a62871ddfb4beabc73c6188ca
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この住まいてさんは長期の入院から、この住まいに戻り9年が過ぎました。
前職には戻らず、特技を活かして在宅で仕事をするようになりました。
今日は、「この9年の日々で気づいたこと」という話題になりました。
車いすユーザーになって、
キャリアアップが全てではないと気づいた。
いかに人生を充実させるかが、
日々の暮らしの中で、大切なことなのだと気づいた。
自分のやりたいことを見つけ、充実させるこそ大切である。
https://gyazo.com/4a90c601573ce23cead6e34ba37d2c1f
いかに人生を充実させるかが、日々の暮らしの中で大切なのではないのか。
この住まいてさんにとって、それは「ピアノ」でした。
ものに投資するのではなく、自己投資することを大切に考え、
ピアノの在宅レッスンを、月2回受けているいるそうです。
他の楽器ができる友人を自宅に招き、
アンサンブルパーティーを開くこともあるそうです。
そして、この猫ちゃん。仕事の邪魔しつつも、賑やかにしてくれます。
https://gyazo.com/d8d278878839feaad04631f14c3504a8
バリアフリー住宅が目指すのは、いつまでも楽しく暮らし続けられること。
このお住まいは、退院時、当初、最低限のバリアフリーリフォームをし、
その後、「より快適に、より使いやすく」するリフォームを重ねました。
住まいてさんとご縁が長く続くのは、とても嬉しいことです。
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そして私が、日々の住まいづくりの仕事の中で、
もっともやりがいを感じるのは、住まいてさんと私とが、
ともに類似した情熱を、共有できた瞬間です。
アンビアンス。われわれ建築家は、いわゆる〈まち〉の雰囲気をあらわすのに、よくこの表現を使う。
アンビアンスは、人びとがある一定の領域の中に、おたがいに類似した情熱をもち合った時に発生する。
槇 文彦 『記憶の形象―都市と建築との間で』筑摩書房 1992