9693_マンションの9cmの上りかまち段差、スロープの長さを原寸大模型で考える
ようやく見つかったこのマンションは「バリアフリーマンション」で、車いすユーザーでも使いやすい間取りでしたが、玄関の上がりかまちに9cmの段差がありました。この段差を解消するスロープを造ることになりましたが、スロープの長さを図面上で決めるのは難しく、長さの異なる3タイプの仮設スロープを現地に持ち込み、住まいてさんに確認してもらうことになりました。
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一般的に、長いスロープの方が傾斜角度が緩くなり、上りやすくなリます。しかし、この玄関では、土間に対して長くなり過ぎると、玄関ドアの敷居段差と近くなりすぎ、逆に上りにくくなってしまいました。
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結果、玄関収納の脇の壁に手すりを取り付け、その「手すり」を利用して、小さな木製スロープ(既製品)で、上ることになりました。私の想定とは、反対の結果となりました。なるほど、「スロープは長ければいい」という訳ではないのですね。手に力が入るひと、入らないひとで、スロープの長さに違いが出るのです。
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LDKからテラスに出る掃き出し窓にも、9cmほどの段差がありました。ここでも長さの違う3タイプの、木製の原寸大の模型で考えました。
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広いテラスでしたので、長いスロープを置くことになりました。外部なので耐久性を優先し、アルミ製のチェックプレートにしました。
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