9640_トイレ脇の移乗台から入る、浴槽のないユニットバス
車いすユーザーの場合、浴室の床面の高さは、「洗面室の床と平らにする場合」と、「車いすの座面の高さに合わせる場合」とがあります。浴室の床面の高さを、車いすの座面の高さに合わせる場合には、浴室の入口に、移乗台を作ることになります。その移乗台の高さは、車いすの座面の高さに合わせますが、他の家族との兼ね合いで決まていきます。
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白く丸い移乗台、トイレと浴室、「水回りスペース」のあり方が大切でした。水回りスペースを「寝室とリビングにどうように繋げるか」、また逆に「どの程度なら離してもいいのか」ということでした( 2018.07.31) hr.icon
このお住まいでは「浴槽には入らない」とのことでした。浴槽のない、
シャワーのみのユニットバスです。洗面室の広さを優先しました。
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畳1帖ほどの移乗台を作りました。移乗台の形や高さは、
後からでは変えられないので、住まいてさんと何回も検討しました。
移乗台に座った時に、かかとが移乗台の脚にぶつからないように、
縁から25センチほど奥に引っ込めました。
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車いすの座面高さは床から40cmでしたが、移乗台をこの高さにすると、
他の家族さんが、上がりにくくなってしまいます。そこで、
移乗台の高さは、床面から35cmとしました。この程度の違いなら、
車いすからの移乗でも、差し支えないとのことでした。
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半オーダーのユニットバスなので、ユニットバスの大きさを、
自由に決められ、間口は110cm、長さは170cmにしました。
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入口の3枚引き戸は、90cm程の開口幅が得られました。
入浴する際は、移乗台とユニットバスの床全面にマットを敷きます。
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洗面室とユニットバスを合わせると、8帖ほどあります。
ゆったりとした水回りスペースを確保できました。
住まいづくりの中で実感するのは、水回りスペースの『快適』さです。
快適な水回りスペースがあってこそ、住まいは心地よくなると思います。
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洗面室内にはトイレもあり、入浴と排泄を一体として利用できます。
トイレの後に、すぐにシャワーを浴びたい時も多く、便利です。
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洗面室の中につくったトイレなので、入浴と同時に使いやすい長所が、
あるのですが、他の家族が浴室を使いにくい短所もあります。
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タンクレス便器なので、背面の壁には背もたれを取り付けました。
便器の上で利用する、ハンドシャワーも取り付けました。
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