9478_通り抜けできる、高さ7cmのアルミスロープ
このマンションの玄関ドアは、共用廊下との段差が9cmありました。玄関の中にも上がり框の段差があり、車いすでの出入りが困難でした。そこで共用廊下に、高さ7cmの「丘」の様な形状の、アルミスロープを設置することになりました。
https://gyazo.com/c69607a9a85e8ca809c5d3c382660139
hr.icon
https://gyazo.com/3b8b629e6014b22dc83952b7cacd2d78
工事前は、共用廊下との段差が9cmあり、玄関ドアのステンレス敷居の段差が2cm、タイル面から廊下面までの、上がり框の段差は9cmありました。
https://gyazo.com/3352f5835cb3b714096a314dfc9c4308
この共用廊下との9cmの段差を解消するために、共用廊下に、高さ7cmのアルミスロープを設置し、そのアルミスロープの上に、高さ2cmのミニスロープを設置しました。
https://gyazo.com/9c6b3785e0831bac2ada7e7fc6f3c25e
あえてミニスロープを設置した理由は、奥の住戸の方が、このスロープの上を通り抜けることになるので、たとえ2cmだけでも、アルミスロープの高さを低くしたいからでした。
https://gyazo.com/85ecf19356a4ba2cdfedd787d18bf3ac
玄関のタイル土間の全体をスロープとしましたが、既存の上がり框はそのまま残したので、このスロープの勾配は、「1:8」と、急傾斜になってしまいました。
https://gyazo.com/4d60f3247fa57d5395d09c76fd0b687b
「1:8」のスロープ勾配は、手動の車いすで昇ることは困難ですが、この住まいてさんは、車いすに電動走行装置を取り付けているので、昇降が可能でした。
https://gyazo.com/fec3a2e2479e171a4cfbf27c97ebb313
この様なスロープは、車いすユーザーにとって、「ベストの選択」ではありません。ですが、
賃貸マンションなので、退去時には現状復帰できる範囲内の工事にしなければならず、また、住まいてさんの暮らし方に合わせての、「ベターの選択」となりました。