9477_心の中に棲み続けてしまう一場面・2
その住まいてさんは子どもの頃に、障害が残ってしまうような、大きな事故に遭ってしまったそうです。相手に対して、責任を負わせることもできたそうなのですが、住まいてさんは『そうしなかった』というのです。「えっ、なぜですか?」と、私は聞き返しました。
https://gyazo.com/07fed243bd990b1598485fe0aafc6e17
hr.icon
『それはですね、僕には時間がなかったからですよ』
『学校もたくさん休んじゃったし、これ以上、遅れたくなかったからですよ』
『早くみんなに追いつくためには、これ以上、回り道したくなかったんです』
『とにかく早く、前に、進みたかったんですよ... 』
先週末の打ち合わせの中での一場面
https://gyazo.com/590afb1fbacc39b2b8d68f1f227e049f
私は、こんな一節を思い浮かべました。
『そもそも、解決できない問題は、問題ではない』
とある「問題解決」の本の中の一節
https://gyazo.com/e9140c5ecbc3c7f114e8ce5409c0603d
つまり、どんなに考えたところで解決しないことは、考えてみたところで意味がない。
私は、「なんだ... 」と思いながらも、真理かもしれないとも思いました。
あまり先のことまでは考えずに、「今」が、よくなることを優先にして、
日々の一喜一憂を、どんなことでもプラスに考えることを大切にしましょう。
https://gyazo.com/1b380521113953d05cd7db021f201f9d
住まいてさんから、この様ないい話を聞いた時、
私は感動するより先に、深く悩みだすのです。
こんな思いで生きてきた住まいてさんのために、
どんな住まいを造ればいいのだろう... と。