9283_重厚な和風建築の縁側に設置した段差リフト・2
12年前にバリアフリーリフォームで伺った時は、彼は10代でした。入母屋造りの重厚な和風建築のお住まいは、玄関土間から床までの高さは50cmほどあり、車いすでの出入りは困難だった。庭から縁側前までスロープを設置し、掃き出し窓前に段差リフトを設置した。今回のリフォームで「自由に外出できるよう、自分で施錠までしたい」とのこと。12年前のリフォームを活かしながら仕事を進めた。
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12年前にバリアフリーリフォームでは、スロープや段差リフトを設置したものの、掃き出し窓は既存の引き違い窓のままだったので、外に出た時に施錠ができず、家族さんにお願いしていた。今回のリフォームで施錠できるようにしたいとのことだった。
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広い縁側には、掃き出し窓が並ぶ。段差リフトを設置していた掃き出し窓の右隣りの、この雨戸付き引き違い窓を撤去し、電動シャッター付き3枚引き違い窓に取り替えることになった。
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12年間使い続けた段差リフトはまだ使えるので、そのまま使うことにした。屋根を掛けることにより、より寿命が長くなるようにした。
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電動シャッター付き3枚引き違い窓は、通常の引き違い窓よりも開口幅が広い。敷居はフラットレールのものとし、通常の引き違い窓のような段差がない。
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このフラットレールであれば、段差リフトのブリッジは不要なのだが、取り外すことはできなかった。いずれ段差リフトを交換する時は、ブリッジのないタイプを選びたい。
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彼は「左手の方が力がある」とのこと。左側が窓になるように車いすを横付けする。ブリッジを開閉するためのアームには何とか届いてよかった。
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立派な和風庭園で植木がたくさんあり、その隙間を斜めにぬって駐車場までのスロープはそのまま。土間に降りた後、外からでもリモコンで、電動シャッターを閉めることができる。本来電動シャッターは、施錠代わりに利用するものではないが、現実的にはこの方法しかなく、住まいてさんの了承を得てこのような工事をした。
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工事の休憩中、住まいてさんと昔話になり、12年前に私がわたした名刺を見せてくれた。「12年前は我々も若かったね」とお互い笑いあったが、12年も大切にしてもらっていたことを知り、感動してしまった。
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12年前のリフォームの様子。
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