浴槽とシャワーの2通りの入浴、2m角のユニットバス
https://gyazo.com/1fcecd02bf044156256078a2b942fa84
「浴室を家族みんなで共用する」などと、あえて強調する意味はない様にも思えますが、家族の誰かが車いすユーザーだったとき、その一人だけが別の浴室を使わざる得ないとしたら、きっと寂しく感じるのではないでしょうか... 。
私が「バリアフリー住宅」で大切にしたいことのひとつは、この『家族みんなで共用する』ということなのです。
https://gyazo.com/8db5d22a8160e643a74317aa782fe204
自走式のシャワーチェアで、洗い場の中まで入れる様にするために、
ユニットバスは「2m角の正方形」の広さが必要ですが、
既成品のユニットバスにはなく、オーダー製作しました。
https://gyazo.com/830b36fa4eba5659a45a787b84dca6c4
車いすから、この自走式シャワーチェアに乗り換えるには、
洗面室の広さでは十分でなかったので、
洗面室に隣接する寝室で乗り換えます。
https://gyazo.com/577f94124fd91777ca7aaa76f81d5a83
季節や気分に合わせて、浴槽とシャワーの2通りの入浴を選べます。
水栓の代わりに、「シャワー・ド・バス」を取り付けたので、
浴槽に入らずに、シャワーチェアのまま、シャワー浴で温まれます。
https://gyazo.com/723e96722b3e95338a6decd6db8fc307
「浴槽にしっかり浸かりたい」となると、一工夫が必要でした。
シャワーチェアから、まずは、この入浴台に移乗します。
引き戸側を「背中」にする様に、背もたれに寄りかかります。
https://gyazo.com/caeb1ddc3e117a2f2f30fb99d6b8b4c6
入浴台に移乗した後は、洗い場に落ちない様に手すりを差し込み、
安全に体を洗えます。使いやすい位置にシャワーを付けました。
https://gyazo.com/7295114d73e70a641ff5a9db1d03d040
浴槽へは、この「バスリフト」を昇降させて入っていきます。
バスリフトは電動で昇降します。バッテリーが内蔵されています。
家族さんに手を貸してもらわずに、入浴ができる様になりました。
私は本を持ち込み、読んでいる様な、読んでいない様なの入浴です。
湯船につかりながら一日の疲れを癒してくれるのは、リビングから
聞こえてくる、家族の何やら楽しそうな笑い声なのかもしれません。
『俺が先に入りたい』とか、『お兄ちゃんは後に入ってよ』とか、
『まだ入ってるの、いい加減に上がってよ』とか... 。
入浴にまつわる思い出が、意外と多いことをふと思い出しました。