ハイパフォーマー思考 高い成果を出し続ける人に共通する7つの思考・行動様式
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by 増子裕介、増村岳史
TODO
スキルだけを求める時代は終わった!
大手企業のトップ人材からトップアスリートまで、
1000人の分析と実践にもどづく知的体力の鍛え方
本書は、
ハイパフォーマー=継続的に高い成果を上げている人々 の秘密を紐解き、
それを誰でもまねすることのできる形にまとめた
「自分自身の知的体力をアップデートし、自身のパフォーマンスを無理なくアップさせるための指南書」
となります。
<ハイパフォーマー 7つの思考・行動様式>
①「なんとかなる」と思ってやってみる
②柔軟に方向転換する
③自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる
④仕事を「プレイ」する
⑤「新たに学ぶこと」から逃げない
⑥人との縁を大切にする
⑦物事を斜めから見る
・トッププレイヤーになりたい/知りたい
・仕事の効率・生産性を上げたい
方におすすめです。
<目次>
第1章 そもそも仕事ができること、そして「優秀」の定義とは?
1 時代によって、「仕事ができること」と「優秀」の定義は変わる
2 AI時代のこれからは、知的体力のアップデートが最も重要
3 スキルは陳腐化する(アプリとOSの関係性)
4 「ジョブ型 vs. メンバーシップ型」という不毛な二元論
5 いつの時代でも色あせない普遍的な思考・行動様式とは?
6 大谷翔平の81マスに見る思考・行動様式
7 働き方の3様式
第2章 「ハイパフォーマー分析」とは?
1 優秀さを「見える化」する
2 電通のプロジェクトで分かった「思考・行動様式」の重要性
3 組織の中間層を育てる
4 思考・行動様式を浸透させる5つのステップ
5 エビデンスに基づく「ハイパフォーマー育成の方程式」
第3章 ハイパフォーマーに学ぶ7つの思考・行動様式
1 思考・行動様式の前提、そして7つの行動様式とは?
2 思考・行動のベスト盤(7つの思考・行動様式)
第4章 人生100年時代、キャリアシフトは続く
1 「組織特有のOS」も存在する
2 好むと好まざるにかかわらず、現代の私たちはほぼ一生、仕事をし続ける
3 私たちは現在、大きなパラダイムシフトの渦中にいる
4 現在とルネサンス期の大きな共通点
5 変化に対応し変容するためには、知的体力のアップデートが何よりも重要
6 取り組みの「順番」も大切
7 資格はあくまでも資格であり、本人が活かせるかが重要
8 「7つの思考・行動様式」チェックリスト
時代が変われば価値観が変わります。 仕事ができることや優秀であること、つまり高いパフォーマンスを発揮するハイパフォーマーの定義も変わります。
仕事とは、 ・自ら創造するものであり ・常に創意工夫をして ・最後までやり抜くものである
プレイヤーとワーカーの違いはどこにあるのでしょうか? それは、 動機(モチベーション) が自己の外側にあるか、内側にあるか です。
プレイヤーは仕事(そのもの) が与えられたものであっても、自分で意味を見出して、楽しみながら(時には苦しむプロセスもありながら) 遂行をしてゆくスタイルを持つ人です。
他者からのダメ出しをプラスにとらえる」ということです。
インタレスト」と「 リスペクト」の2つです。
「伝える」ではなく「伝わる」と書いたのには理由があり、「熱意や敬意を持っている」や「熱意や敬意を伝える」だけでは不十分で、「相手に伝わってこそ意味がある」 ということを強調しておきたかったからです。
単なる美辞麗句ではなく、それを裏付けるハイパフォーマーの発言や具体的なエピソードとセットになってこそ、人は心を揺さぶられ、思考・行動を変えようとする
① 早い(若い) 段階でハイパフォーマーに出会うこと ② 真似るべきポイントを言語化すること
① 「なんとかなる」と思ってやってみる ② 柔軟に方向転換する ③ 自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる ④ 仕事を「プレイ」する ⑤ 常に学び続ける ⑥ 人との縁を大切にする ⑦ 物事を斜めから見る 7つの思考・行動様式は、「勝率の高い『思考・行動のベスト盤』」
「なんとかなる」と思ってやってみる
リスクを考慮することももちろん大切なのですが、一定の思考ステップを踏んだうえで「なんとかなるだろう」と楽観的に最初の一歩を踏み出してみることも、時には必要だということです。
1 「どうしてもやりたいこと」を持つ
2 「未来の自分」を信じる
3 くよくよ考える前に第一歩を踏み出す
4 困難な状況を楽しむ
5 「ネガティブな言動」を禁じる
「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命と
柔軟に方向転換する
1 「目指すゴール」を大きくとらえる
2 自分の得手、不得手に気づくこと
まずは自身でやると決めたことに対して創意工夫をし、実行するために必要なスキルを身につけ、自身が納得するまで徹底的に実行をしてみて不可能と思った時に方向転換をするべきです。
3 「自分なりの勝算を描けるか?」を冷静に判断する
4 「やっていて楽しいか?」と定期的に自分に問いかけてみる
意固地にならず、別のアプローチを考える
自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる
1 チームに「よそ者」を入れる
2 「異見」を尊重する
3 「惚れたアイデア」を冷静に見直す
4 郷に入っては郷に従え
5 「違いがあること」を面白がる
一人で白い紙に向かって考える、ということが苦にならない人、というのは、間違いなく企画に向いているのではないでしょうか。そこが、やっぱり一番大事なところな気がします。私、いまだに企画をすることを嫌だと思ったこと、ないですからね。電通の研修で初めて体験してから、二十年以上たってますけど、それ以来ずっと好きなんですよね」
1 「人間は解釈して意味を見出す動物である」
2 ネガティブな状況でも視点を変えてポジティブに捉えてみる
3 自分がプレイできる場所を探す
4 いま取り組んでいる仕事の「解釈」「姿勢」を変えてみる
5 多くの人が尻込みする仕事
まずやってみて→駄目だと思ったら柔軟に方向を修正し→自分が『プレイ』できるフィールドを決める」まで進んでから、「何を学ぶべきか」を考える という流れです。
1 「プレイ」するために学び続ける
2 人間にとって「レベルアップ」は根源的な喜び
3 「学びには時間がかかる」と覚悟する
4 「まず学んでから」ではなく、「必要に応じて学ぶ」
5 「新たな学び」に年齢は関係ない
ルネサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロを支えたのはメディチ家に代表されるパトロンでしたし、モーツァルトやワーグナーといった大作曲家も宮廷のバックアップがあったからこそ、歴史に名を残すほどの活躍ができたのです。逆にゴッホは理解者が弟のテオだけだったため、生きている間に商業的な成功を収めることはできませんでした。
世に打って出るための武器を身につけたら、あとはできるだけ多くの人に会ってプレゼンテーションする べきです。
縁は「打席に何回も立つこと」によって生まれる
だから、普段から単なる自己紹介ではなくて、自分の仕事を分かりやすく、相手に興味を持ってもらえるように説明する練習をしておけば、おのずと人脈って広がるんだなって思います。
なるべく多くの打席に立ってバットを振る
偶然の出会いを大切にする
自分の「売り込み方」を工夫する
物事を斜めから見る
自己を客観視する目を常に持つ
理解してもらうため他者視点に立ち、実行する
最悪のシナリオ」も想定しておく
魅力的なオファーも「自分にとって本当にベストか?」と疑ってみる
物事を斜めから見る」はあくまでオプショナルである
皆さんが就職先を選ぶ際には「企業カルチャー」を徹底的にチェックし、「自分に合っているかどうか」をしっかり見極めることが必要です。日本電産の例からも分かる通り、「組織特有のOS」は「歴史に裏打ちされた強固なもの」であり、「必ずしも論理的に割り切れるものではない」という特徴があるからです。
ダ・ヴィンチのキャリアシフト(楽器演奏者→兵器デザイナー→建築家→画家) は驚嘆の限りですが、都度都度のシフトの中で数々の文献を読み、さまざまな人達から教えを乞いました。彼は日々、知的体力のアップデートをしていたのです。
「なんとかなる」と思ってやってみる
・「何でも好きなことをやって良い」と言われたら何をしたいですか? ・今までの人生で最も楽しかったのはいつで、その時あなたは何をしていましたか?
② 柔軟に方向転換する
・うまくいっていない状態でも楽しめていますか? ・今は楽しくないが、続けていれば将来的に可能性がひらけてきそうですか?
③ 自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる
どんな人間にも、他人から短所を指摘されることを恐れ、そのような指摘を受けいれたくないという心理(=自己防衛本能) があるという科学的な事実です。
・自分と趣味嗜好が似ている同質のメンバーだけでチームを固めていませんか? ・自分とは異なる意見を拒否していませんか? ・「これだ!」と思ったアイデアを冷静な目で見直していますか?
④ 仕事を「プレイ」する
・視点を変えることで、今の状況をポジティブに捉えることはできませんか? ・自分と同じ状況でも「プレイ」できている人は、 何をどのように楽しんでいるのでしょうか? ・自分自身の価値観ではなく、 「他の人からどう思われるか」にとらわれていませんか?
⑤ 常に学び続ける
・去年の自分と比べて「レベルアップ」できていますか? ・この1年で何か新しいことを始めましたか?
新しいこと」は、必ずしも今の仕事に直接的に役立つものでなくても大丈夫です。ポイントは「今までとは違う刺激を与えること」です。
⑥ 人との縁を大切にする
「今の自分には、世に打って出るだけの武器が備わっているだろうか?」
①~⑤と順を追って進んできたのであれば、ほぼ確実に「Yes」と即答できると思いますが、自信を持って答えられないようであれば、⑤に戻ってみましょう。自分自身にGiveできるものがない状態で人脈だけを広げてみても、それは「縁」にはなり得ないからです。「
・「新たな出会い」を自ら作り出していますか? ・自分のやっていることを、 初対面の人に分かりやすく紹介する準備はできていますか? ・「人に頼ること」を恐れていませんか? ・自分の都合を考えるだけでなく、相手側のニーズをきちんと掘り下げていますか?
⑦ 物事を斜めから見る
・今のあなたのフィールドやあなた自身のことをネガティブに とらえる人が(まわりに) いるとしたら、その理由は何でしょうか? ・そのような人に受けいれてもらうためにはどうすれば良いでしょうか? ・将来について「最悪のシナリオ」も想定していますか?