原因帰属の測定
作成日: 2026/1/7
卒論指導の関係の調べ物メモ。原因帰属を測定したい。先行研究はどうやっているか。
基本的には項目を呈示してリッカート法で聞くことが多い。
伊藤崇達(1996).学業達成場面における自己効力感, 原因帰属, 学習方略の関係 教育心理学研究,44(3), 340–349. https://doi.org/10.5926/jjep1953.44.3_340
期末テストの結果に対して
成功・失敗感(「とてもうまくいった」「まあまあうまくいった」「あまりうまくいかなかった」「全然うまくいかなかった」の4件法)
能力・努力・運・課題の困難度から1つを選択
池田浩・三沢良(2012).失敗に対する価値観の構造 教育心理学研究,60(4), 367–379. https://doi.org/10.5926/jjep.60.367
研究3で原因帰属と失敗観尺度の関係を検討している。
Hayamizu (1997)および三宅(2000)に基づいて,内的3項目,外的3項目を用いて,出来事に対して5件法で回答を求めている。
三宅幹子(2000).特性的自己効力感とネガティブな出来事に対する原因帰属および対処行動 性格心理学研究,9(1), 1–10. https://doi.org/10.2132/jjpjspp.9.1_1
p.4に評定項目が試験場面とレポート場面で載せてある。
努力が足りなかった,勉強のし方が悪かった等が内的で,問題が難しかった,たまたま運が悪かった等が外的
ただ,内的と外的で点数をまとめる訳ではないらしい。この種の項目単位での検定というのは信頼性の面ではどうなのだろうか。
村田光二(1984).対人魅力の形成と原因帰属過程 実験社会心理学研究,24(1), 13–22. https://doi.org/10.2130/jjesp.24.13
交通事故の記述文を読んだ後の評定。10種類の原因の当否判断を行った後に,水原(1973)やMurata(1982)と同じタイプの11点の尺度を用いたと書いてある。
水原泰介(1973).態度形成と原因の帰属 東京大学教養学部人文科学科紀要,58, 1–11.
XがYに献血をすすめる説得場面を呈示してその後に回答。両極にラベルのある8件法。
「Y氏自身の性質(性格,主義,関心,経験など)が献血の承諾を生じさせたか」
1 Y氏自身の性質だけで承諾が決った。 8 Y氏自身の性質は承諾の決定に何等の影響も与えなかった。
「外的な要因(X氏の話の内容,構成,話し方,X氏の人柄,態度など)が献血の承諾を生じさせたか」
1 外的な要因だけで承諾が決まった。 8 外的な要因は承諾の決定に何等の影響も与えなかった。
小川翔大(2011).他者からの同情によって生じる感情 教育心理学研究,59(3), 267–277. https://doi.org/10.5926/jjep.59.267
ネガティブな出来事(病気,学業の失敗,対人トラブル)を呈示してその後に原因帰属を測定している。
ネガティブな出来事の原因帰属を「あなた自身の資質や能力の低さに原因がある(6点)」から「自分以外の人や事柄・運に原因がある(1点)」の間で評定を求めた。(p.272)
ちなみにこの得点の1,2,3と4, 5, 6 で群分けを行ってその後の分析を進めている