追い求める意味
原神をやっているモチベーションを考えてた
結果的に僕個人の欲求はソーシャルゲーム的な幸せ(レアリティが高いものを持っているとか、ハイランカーであるとか)やオープンワールドを楽しむ(非日常感を楽しむとか、動いているだけで楽しい)という側面を持ちつつも、一番大きいのはストーリーを最後まで見るというところにあった。
これはいくつかの行動からも理解できて、ストーリーを楽しみたいのでソーシャルゲームをやらない、ストーリーを楽しみたいので、時間的リソースと機会損失への恐怖からなかなかゲームをやらない、といったところに現れている。
ただストーリーを楽しみたいのでソーシャルゲームをやらない、というのは今回原神を経験したおかげでその前提は少し崩れている。
時間的リソースと機会損失への恐怖、という部分は、まあどうせやるなら面白いゲームをやりたいという至極普通の感情と言える。
しかし、ストーリーを最後まで見たいからゲームをやるというのはもう少し考えると理解できない側面がある。
ストーリーを最後まで見たい、というのは、要は今まで経験したストーリーの展開と行末が気になっているということだが、これはどういう欲求か。
ここで今まで漫画を買っていた時の状況を思い出す。漫画を買うときに自分が一番気にするのはこの漫画は完結しているかどうかだ。少なくとも完結がある程度見えているという段階にある漫画でないとあまり読む気にならない。
ワンピースを読み始めたのはそろそろ終わるかもと言われたここ一年くらいだし、進撃の巨人も5年前に読んだっきりでまた読み出したのはもう終わるという最近になってだった。
逆に絶対に終わらないと言われるような漫画(ベルセルクとか、ハンターハンターとか)はなかなか読もうという気にならなかった(ハンターハンターは結果的にはとても面白かったが、その結果はあまり関係がない)
少なくとも僕はきちんと終わっている(終わる)ストーリーが良いと思っているようだ。
では、完結したストーリーを見て、僕は何を得たいのかを考える必要がある。これがストーリーを求める欲求であるはずだ。
これはシンプルなストーリーの結末に対する感想から出てくる好き嫌いの傾向からある程度推測できるかもしれない
結末が
好き
H2
シュタインズゲート
Fate/Zero
ダークナイト
リトルバスターズ
Fate/Staynight UBW
アベンジャーズ・エンドゲーム
オオカミ少女と黒王子
リトルウィッチアカデミア
デスストランディング
CLANNAD
FF7
TARI TARI
サイコパス
コードギアス
Angel Beats!
天元突破グレンラガン
MGS4
物語シリーズ
キルラキル
SHIROBAKO
氷菓
となりの怪物くん
NARUTO
ダーリンインザフランキス
BLEACH
Charlotte
FF13
アイカツ
やがて君になる
嫌い
所々ちゃんと完結していないものも入っているけれど、概ねこんな感じな気がする
印象としては上の方はきれいに終われたもので、下の方はなんか最後何をやっていたのかよく分からないけど終わったんだね、みたいなものが多い気がする。
あと、ストーリー自体の好き嫌いとはだいぶ違うなという気もする。
きれいに終われたな、という印象はどちらかというと分かりやすい最後だったなの方が近いかもしれない。作中内で問いかけられ、視聴者として考え続けてきた謎や伏線をある程度ちゃんと解決して、回答を示したとも言える。
よく分からない、というのはその逆で、視聴者の目線で解決されて欲しかった様々なモヤモヤがあまりすっきりしなかったということ。
モヤモヤというのは言うなれば不安であり恐怖である、とすればストーリーの結末に対して僕が求めているものは不安や恐怖を取り除いてくれることだという推測ができる。
物語で提示され、煽られ続けた恐怖に対しての救いを求めている。であれば、このモチベーションは快楽欲求よりも救われたいとか地獄に落ちたくないというような生存本能の方面からやってくる宗教で説かれるようなものに近いかもしれない。
つまり僕は原神という神に対して極楽浄土を祈っている立場ということになる。
こうなると死ぬ前にワンピースが完結して欲しいというのも手に取るようにわかる感情だと言える。目に見える極楽浄土を観測しておきたい。それが約束されていると信じているから僕は京都旅行中に90巻近くも読んだのだ。
今の不安はラフテル、七武海の行末、革命軍がどう終わるか、誰がこの世界にとっての正義だったか、これらが解決されなければ地獄に落ちたような気持ちになるはずだろう。