恋仲の関係を見るとかえって嬉しくなるようになってしまった
恋仲の関係を見るとかえって嬉しくなるようになってしまった。以前はカップルを街中で見かけるたびにケッと思っていたが、最近は逆にテンションが上っている。もはや友達のデートとかにお邪魔してイチャイチャを覗きたいくらいである。一方ミソジニーの要素が完全に失われたわけではなく、異性愛であればおそらく、いわゆるメスの顔をしてる男友達の恋人に対してケッと思うこともなくないと思う。といいつつもそれ以上に人の営みそれ自体が好きだし、自分がケッと思うことは正しいとも思っているため、最後嬉しい気持ちに落ち着くと思う。自分は自分自身を恋愛の当事者だと思い込めないでいて、自身が人類の営みや計算資源のうちの一つで、一事例に過ぎないと感じているからこそ、カップルに対して、これは素敵なことだな、と思えているのかも。 これはケッて思うことに疲れたというか意味ないと思ったからかもしれない。無為に怒ったり、キレたり、被害者であることを内面化し続けるロールから積極的に降りようとする試みのようにも思えて、同時に当事者性のなさとやる気のなさを実感するばかりだけど、極力あらゆる事象を観測したい自分にとっては、これだけ客観視できる視点が嬉しいとも思う。こういった降りた方が良い自分の中の抱えている事例として一番しょーもなかったのが間違いなくアベックへのヘイトだったと思う。そして一番降りやすかったロールでもあると思う。
別にカップルを見てキレてもいいと思う。特に会合で意味不明にそれを見せつけてきたときとか、クラブでイチャつくカップルとか、自分はこれらに幾度となくため息をついてきたし、カップルがイチャつく空間を提供するのに加担していることが次第に自身は蚊帳の外かい、と萎えることもあったがうーん、別に自分の生命はそういう役回りだったんだなと思うだけだと最近は考えている。