巻狩り
巻狩り(まきがり)は、中世日本で行われた大規模な狩猟形式です。多数の人々が協力して、鹿や猪などの獲物を四方から包囲し、中央に追い込んで捕獲する方法です。
巻狩りの特徴
目的: 遊興、神事祭礼、軍事訓練などの様々な目的で行われました。
規模: 大規模で、多くの人員と費用を要するため、主に権力者や大社が主催しました。
方法: 狩場を多人数で取り囲み、獲物を中央に追い込んで射止めます。
著名な巻狩り
富士の巻狩り: 1193年に源頼朝が富士山麓で催した有名な巻狩りです。
那須野巻狩: 1193年4月に源頼朝が那須野ヶ原で行った大規模な狩りで、10万人もの勢子が参加したと伝えられています。
九重山の巻狩り: 肥後国(現在の熊本県)で行われ、草原に火を放って獲物を集める軍事演習的な性格を持っていました。
現代における巻狩りの継承
那須塩原市では、源頼朝の那須野巻狩を記念して「那須野巻狩まつり」が毎年10月に開催されています。このお祭りでは、巻狩太鼓の演奏、巻狩鍋の振る舞い、巻狩踊りなど、巻狩りの伝統を現代に継承するイベントが行われています。
巻狩りは、単なる狩猟方法だけでなく、権力の誇示や神事としての意味合いも持つ、日本の歴史と文化に深く根ざした行事でした。
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現代の巻狩りは、主に狩猟や有害鳥獣駆除の目的で行われており、伝統的な方法を基にしながらも、現代的な要素を取り入れています。以下に現代の巻狩りのやり方を説明します。
準備段階
獲物の調査: 足跡、獣道、糞などから獲物の所在を確認します。通称見切り。山を知っている先輩猟師について、獲物の足跡などからどこにどういう獣がいるかを調べる。午前中一杯を作業に当てたりする。
ミーティング: 参加者全員で情報を共有し、作戦を立てます。山の地形から獲物の逃げ道を想定する。
役割分担: セコ(勢子)、マチ(待ち子) or タツマ、リーダー(隊長)などの役割を決めます。
連絡方法:アマチュア無線、犬にはGPSをつけて位置を確認し、勢子などと情報をやりとりする
実施段階
配置: 全員が決められた位置に配置につきます。通称タツ配り。
追い立て: セコが獲物を追い立てます。多くの場合、猟犬を使用しますが、セコが大声を出す、爆竹などの音を出す道具を使うこともあります。
連絡: セコは獲物の動きをマチに無線機で連絡します。
捕獲: マチが獲物を仕留めます。
後作業
引き出し: 仕留めた獲物を猟場から引き出します。
解体: 獲物を解体します。剥皮、大バラし、骨抜き、精肉という順番で作業します。
埋設: 獲物を解体しない場合、埋設または処理場に持ち込んで処分します。
残渣処理: 法令に従って残渣を廃棄処理します。
安全対策
安全ベストと帽子の着用が必須です(オレンジなど派手な色で)。
誤射・暴発防止のため、人のいる方向には銃を向けません(矢先の確認)。
不要な際は必ず銃から弾を抜きます(脱砲)。
現代の巻狩りでは、主に散弾銃やライフル銃が使用され、シカやイノシシが主な獲物となっています。また、「中撃ち」という役割を設けるなど、地域によって様々な工夫が加えられています。