完全無欠の問題解決
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なぜこの本を読んだか
読んでみると、イシューからはじめよ と同じくマッキンゼーの人が書いていてマッキンゼーはこのレベルでの文化醸成ができているのかな?と思うとやや羨ましさも感じるのであった 何が書かれている本か
この本では以下のステップに沿って問題をいかに解決するのかが様々なケーススタディを添えて説明している
ステップ1: 問題を定義する
ステップ2: 問題を分解する
ステップ3: 優先順位付けをする
ステップ4: 作業計画を立てる
ステップ5: 分析する
ステップ6: 分析結果を統合する
ステップ7: ストーリーでこたる
メモ
問題解決にある7つの失敗
問題定義文があいまいなまま分析に入る
具体性が足りない場合が多い
過去の経験のみに基づいて解決策を断言する
可用性バイアス、アンカリングバイアス、確証バイアスなどに引っかかってしまうこと
問題を細かく分解しない
チームの構造や規範を軽視している
分析ツールが不完全
分析結果と、行動を促すストーリーとを結びつけない
問題解決のプロセスを反復しない
優れた問題定義文の6つの特徴
成果に焦点を当てていること。活動や中間成果ではなく、最終的な成果で表現された、解決すべき問題を明確に記述している
成果 = アウトカムであってアウトプットを目標にするなという話
可能なかぎり具体的で測定可能であること
明確な時間的制約が設定されていること
意思決定者の価値観や境界線 (求められる精度や希望の規模など) に明確に対処するよう設計されていること
創造性や予期しない結果に対して十分な余地を許容するように構造化されていること。問題の範囲が狭すぎると、解決策が人為的に制約される可能性がある
可能なかぎり高いレベルで解決すること。つまり、一部に最適化して解決するのではなく、組織全体として解決する
上記を総括して SMART という頭文字が利用されている
S: Specific
M: Measruable
A: Actionable
R: Relevant
T: Time frame
ロジックツリー
ほとんどの場合、2つか3つの分解方法を試し、どれが最も多くの洞察をもたらす図になるのかを見極めるようにしている
重要な原則 (要するに MECE であれということ)
相互に排他的
集合的に網羅的
作業計画を立てる
「仮説のない分析」をしなければ多くの無駄は省かれる
プロセスのどの時点であっても、問題について今知ってることを述べることで、思考が非常に明快になる。
マッキンゼーでは、これを「1日の答え」と呼んでいるらしい
構成要素は
状況
複雑化 (= 課題や問題になっている状況やきっかけの事象など)
解決策
→ その時点での答えはまさに「仮説を持つこと」に聞こえて一貫性があるなとなった omuomugin.icon
問題解決に陥りがちな5つのバイアス
確証バイアス
アンカリングバイアス
損失回避
要するにサンクコストを気にしてしまうこと
可用性バイアス
過度の楽観
感想
↑ の本は、割と前段の「問題」の捉え方の話だったがこっちの本は「解決」にフォーカスを当てているようにも思う
もちろんシリーズでもなんでもないので連続性はなんとなくという程度
特に「仮説を持ち続ける」というのは、この本でも イシューからはじめよ でも言っていて本当に大事なことだなあとなった MECE もどっちの本でも言ってて自分の感覚値としても基礎の基礎だなと感じるのでこういうのはみんなが脳内で整理できている状態にしていきたい
もちろんこの他にも素晴らしい点がいくつもあってとても書き切れるような内容ではないので イシューからはじめよ とこの感想文を読んで気になったら読んでほしい