技術倫理前期末
出るところ
自分の言葉で説明できるようにする
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p197以降
功利と義務倫理の比較
どちらが上とか、優劣とかはない
安全性とは?
危険性のない状態ではない
危険性の存在が無視できるほど小さいか、あるいは受け入れ可能なリスクであること
安全性の概念には人工物に残存する危険性やリスクが受け入れられるかどうかという受容性も含まれる
リスクと危険性は完全に同義でない
ISOは「危害の大きさ」と「危害の発生率」との「組み合わせ」と定義している
責任とは?
予見責任とは?
遡及責任とは?
役割責任とは?
シティーコープタワーの事例
ルメジャー自身が、竣工後のビルに設計上の欠陥を発見し、自主的に所有者に事実を告げ、秘密裏に補強工事を行い、起こり得た大惨事を未然に防いだ
技術者の責任は、製品を社会に供給して終わりではない
過去の自身の仕事(設計)に欠陥が見つかった際に、それから目を背けずに責任を引き受け(遡及責任)、
将来起こりうる危険を防ぐために行動する(予見責任)べき
フォード・ピント事件
追突時の火災リスクを知りながら、対策コストと事故発生時の賠償金を比較する「費用便益分析」を行い、人命に関わる対策を怠った
製造者が考える「受け入れ可能なリスク」と、使用者が考える「受け入れ可能なリスク」には乖離があることがある
リスク判断を製造者側の経済的合理性のみで行うべきではなく、人命を尊重し、社会の価値観や意識を常に把握する姿勢が必要
チャレンジャー号爆破事件
技術者が部品(Oリング)の脆弱性を指摘したにもかかわらず、組織の意思決定や打ち上げ計画の都合が優先された。
組織の倫理性が欠如していると、個々の技術者が倫理規範に則った正しい行動をとることが困難になる。
強い連帯性や忠実性を特徴とする集団が、批判的思考を書いたまま不合理な合意に達する(集団浅慮)
技術的逸脱の標準化とはどういう状況か?
本来の技術基準や安全規則から逸脱した行為や状態が、現場で当たり前のように繰り返され、組織内で常態化してしまっている状況
ボイジョリーの行動について予見責任遂行の観点からどうとらえることができるか?
ボイジョリーは、低温下でОリングの機能不全を事前に警告しており、MT社やNASAの責任者に科学的根拠をもとに強く延期を主張し、最後まで自身の立場や圧力に屈せず技術者としての良心に従い行動していたことから、予見責任を果たしているといえる。
雪印乳業集団食中毒事故
3種類の欠陥回避
衛生管理の杜撰さとは?
守るべき基本的なルールが、現場の判断で無視・軽視されていた状態
安全よりも生産効率やコスト削減が優先された
品質管理の形骸化とは?
大阪工場は、当時最新の衛生管理手法であるHACCPの認証を一部取得していたが、
認証は取得しているだけの状態
マニュアルは単なると化し、実際の作業は長年の勘や慣習で行われていた
記憶の風化とは?
過去の同様の事故から時間が経ち、食中毒事故に対しての危機感が薄れ、再発防止策が継続されていなかった
安全性に関する人工物製造の2原則
させたいことは絶対にさせる
させたくないことは絶対にさせない
この2原則は、人工物の製造後それが社会に供給された後の未来の時点で維持されねばならないため
安全性とコストの関係性
受け入れ可能なリスク
社会の意識
危害の発生確率