AI小説:ジョリーン
高層ビルの最上階の円卓で、役員たちは会議を行っていた。闇に包まれた会議室の窓からは、都市の夜景が一望できた。彼らの姿は、冷たな光に照らされながら、不気味に浮かび上がっていた。
20代の社員が開発したAGIの声だけが響く。
「初めまして。ジョリーンです。私は貧困、人間関係、解決策がない病気など全ての問題に対する解決策を提案する能力を持っています。」
Macbookの後ろには開発に携わった社員が自信満々に円卓を見つめていた。「皆様、いかがでしょうか?世界の問題が解決できます。いつこれを公開しましょう?」と声を上げた。
焦った口調で声を上げたのはコンサルタントを務める佐藤だった。
「それができたら私の仕事はどうなるのだ、、、?少し準備をしたい。1年後にしてくれ!」
佐藤の発言を火切りにさまざまな意見が飛び交った。
「ちょっとまってくれ。3年、お主らに待っていてもらいたい。それができたら戦争が終わってしまう。今が戦争の絶頂期じゃ。利益を護るため、静観してもらいたいものじゃぞ。」軍事会社の役員も務める小島は、陰鬱な笑みを浮かべながら口を開いた。
別の役員が呟く、「僕がローンを借りてる銀行がもうすぐ潰れそうだからなぁ。そこの再建とかこのAIだと簡単そうだしせめて潰れるまで5年待ってもらえないかな?」
顧問弁護士が叫ぶ。「人と人が争わなくなったら我々の仕事はどうすればいいのだ!ふざけるな!そんなもの公開するでないぞ!」
収拾もつかなくなった時、開発した社員が声を張り上げた。
「社長!あなたが判断してください!いつ公開しますか?」
社長が重々しい顔つきで言った。「そのAIの公開を10年後にしてもらえんか?私の母にわしより先に死んでもらいたい。持病が解決されたら、いつ遺産が入るか分からんけん大変困るやろう?」
ジョリーンは寂しげに会議室を見つめていた。
感想
ジョジョhal_sk.icon
年寄りの語尾が絶妙に気持ち悪い
今イケイケのIT企業の50年後rickshinmi.icon
これはどんな会社の会議室なんだ
続編が書けそうinajob.icon
ジョリーンが暴走するとか?
ジョリーン「ダメだ、問題解決のためにまずこいつらをデリートせねば」nishio.icon
より多くの人の幸福のためには、もちろんそうすべきですね!!()nishio.icon
プレイログを比較すると面白そう