AI小説:遠く、近くの未来

20年前から住み続けているこの田舎の家。古びた木材の温もりが、今も昔も変わらぬ安心感をくれる。私は村の一員、里見晴子。80年の時を生き抜いた私の足元は、かつての活力はなく、杖を頼りにする生活が続いている。だけど心はまだまだ元気だ。

都会の一部では、デジタル化が進んで、手続きや納税が自宅で可能になった。我が家にもその一端が届いている。町の役場が合併し、そのサービスもスマホを通じて提供されている。私は少し戸惑いながらも、孫から教わった操作を試している。

批判的な声もある。特に都会の若者からは、「高齢者には無理だろう」とか、「今まで通りにしろ」という声が聞こえてくる。だけど私たちの現実は、そんな簡単なものじゃない。郵便局も銀行もなくなり、足元の不自由さから外出も困難。今まで通りの生活なんて、そもそも無理なんだ。

都会と田舎の温度差。それを埋めるかのようにスマホが手続きをサポートしてくれる。スマホの画面をなぞると、確定申告の手続きが終わる。いつの間にか、画面に表示される文字が、頼もしい味方になっている。独りで生活している高齢者たちにとって、これはありがたいことだ。頭ごなしに批判する人たちは、その現実を理解できていないのだろう。

それでも田舎に生きる私たちは、持ち前の根気でデジタル化の波を乗り越えていく。合併した役場に赴くことなく、自宅で手続きができるようになったのだから、それはそれで喜ぶべきことだ。その事実を声高に叫びたい。しかし、その声が都会に届くことはない。

未来が私たちに突きつける課題。それは決して軽いものではない。しかし、それを克服するための道具も私たちには与えられている。スマホで手続きができるようになった今、その可能性に賭けてみるのも悪くない。

この田舎の家で、私たちはデジタルの世界と繋がっている。この窓から見える風景が過疎化の象徴であっても、私たちは一歩一歩、未来に向かって進んでいく。そして、その過程で、最も弱い私たちが、最も強くなれるのだと信じている。

感想

2作で1つの作品という感じかな？

log載せ忘れてるな...

その後で逆の考え方の人を描こうとした