伝統的なNeurobassっぽい音作りをなるべくSerum内部で完結させたい
音色がウニョウニョ動く、ASMRみたいなベース音
ノッチベースの進化系
ドラムンベースで利用されているReese Bassに動くノッチフィルターを挿したもの こんな音(KOAN Sound - Meanwhile, In The Future)
Youtubeに飛んで視聴してね
https://youtu.be/I7YoroKROXE?si=DxzDTPKBTpk5yRb7&t=75
音色のデモ
今回の手法で作れるのはこんな感じの音
https://youtu.be/9GFUaPH4AHc
使われている音楽ジャンル
Glitch Hop
Neuro Hop
Neurofunk
この音を取り入れている主なアーティスト(注:恣意的なリストです)
KOAN Sound
Mr. Bill
Frequent
COPYCATT
Culprate
Akov
Billain
一般的な作り方
Sine波→<倍音を足す工程>→コンプ→EQ→コンプ→EQ→コンプ→EQ→コンプ→クリッパー
倍音を足す工程に入るもの
FMでオシレーターの波形を合成する
ディストーション
OTTみたいなマルチバンドコンプ
ホワイトノイズを同時に鳴らして歪ます
Frequentとかがよくやってる印象
問題点
この作り方をAbleton以外のDAWでやろうとすると非常に面倒
Rackで処理をまとめられない
解決策(?)
一連の処理を擬似的にSerum内部でやってしまおう
※特に大それたことはしません
使うもの
作り方
1)Sine波に似てるけど、倍音が少し多い波形を選ぶ
ここでは三角波
参考画像
https://scrapbox.io/files/6550d2711ad7f4001cc2802e.png
2)なるべくいろんな音が出そうなフィルターを挿す
ここではL/B/H 24
ローパス、バンドパス、ハイパスを行き来できる
実質3種類
24は1オクターブ先の音の音量がどれだけ減少するかの傾きを表したもの
EQのキレの良さ、高いとスパっと削る。
EQの”キレ”について参照
3)(ここは少し自由)音量を揃えるもの→音色を変えるもの、となるべく?交互に挿していく。
Serumにはコンプが1つしかないので、ディストーションに代理で入ってもらっている
管理人の場合は空間系エフェクト→ディストーション(後段にEQ)→EQ→コンプ、の順番でかけている
Dimensionが入ると音色の変化がわかりやすくなっていいかなと思った
ディストーションの真ん中の山になっているところも実質2番で挿したフィルターと同じ機能が備わっているので、挿している
歪みの前にはすでにフィルタが刺さっているので、Postをクリックして、後段にEQが挿さるようにしている
その次にEQ
ここでは折角なので、さっきまでのフィルターにはなかった、シェルフEQとノッチEQにしている
最後にコンプ
マルチバンドだとシャリシャリしちゃうので、シングルバンドモードで利用している
参考画像
https://scrapbox.io/files/6550d3a1f9a65d001cac9adf.png
4)さまざまな(主にフィルタ周波数)パラメータをLFOに割り当てて、演奏時にいろんな音色が出るようにする
ここが一番大事
音量のパラメーターはいじらなくてOK
管理人はEQの周波数の他にも、2番や3番のディストーションの後に挿さってるL/B/Hフィルタ特有の、いろんなフィルタを行き来する用のパラメータをLFOに割り当てたりしている
注意点
LFOの早さをなるべくバラバラにしよう
同じ速度や、割り切れるような速度調整(4分音符と1小節など)だと、定期的に同じ音色に返ってきてしまって面白くない
おすすめ設定
LFOの半分はBPM同期、半分は非同期設定で調整すること
同期するものは3連符とか付点ボタンをオンにして、なるべく被らないようにする
DAWでのBPM設定もゆっくりめ(100bpm以下)、かつ、Serum内部での設定も遅めがいい(4小節や6小節など)
非同期のものもそれなりに遅いといい(0.03Hz~0.8Hzくらい)
LFOの速度をゆっくりめにする理由:
書き出した時に切り貼りしたり、サンプラーに取り込むことを想定している
音色の移り変わりが早過ぎてもダメだし、遅過ぎてもダメ
経験則でさっき説明したあたりがちょうどいい数値
5)補足:コンプとクリッパー
Serumの内部処理だけだと足りない時に挿す
潰れた質感が足りなかったり、音量に振れ幅がありすぎて折角作った音色がめちゃくちゃ使いにくい、などといったトラブルはつきものなので...
コンプの設定
-5~-10dbを行き来するくらいのしきい値
Ratioは高め(全体的に強く潰す)
アタック、リリース遅め
アタックはいきなりブンっと潰れた音が出て欲しくないため
リリースは、いちいちコンプの効果に切れて欲しくないため
その他ミックス、リミッターなどは好み
参考画像(Logicの付属コンプ、Focusriteシミュ)
https://scrapbox.io/files/6550d8eb47316d001c73b912.png
クリッパーの設定
特になし、ハードクリッパーでピークを叩く感じ
ハードクリップなのはただ単純に0db超えを防止しているだけ
参考画像(VClip、Hard Clipモード)
https://scrapbox.io/files/6550da6f020f4a001c5a3afe.png
時々ビュン!と突き出たところを叩く感じ
コンプとは違い、こちらはしきい値を下げすぎると全体的に歪んでしまうので、最低限でOK
おまけ
音程でも変化がつけたい!
やれることの一例
SerumのCoarse PitchをLFOで制御
音階とか無関係になるので、メロディックな音楽に入れるのが難しくなる
ピッチベンドをオートメーションで書く
一番細かく制御できる
Serum内のモノフォニックをON、ポルタメントをON、レガートをON、そして、ポルタメント速度を100-200msくらいにして、MIDIに適当に打ち込んでから書き出す
管理人がやりがちなのはこれ(一番楽だから)
適当に打ち込んだ例
一番鳴っていて欲しい音程を伸ばしっぱなしにして、適宜欲しい音階の音を散りばめる
https://scrapbox.io/files/6550d80247316d001c73aedd.png
その他のチュートリアル
残念ながらどれも英語...
日本語で書く意義ちょっとあるかも、と思ってこの記事を書くことにした
Frequent直伝
https://www.youtube.com/watch?v=tLIsi8GEI0g&ab_channel=Frequent
COPYCATT直伝
https://youtu.be/oTt8luImmoY?si=bkZNgB_rfgeix7CH&t=33
Mr. Bill直伝
https://www.youtube.com/watch?v=-wA8GDNFm7A&ab_channel=Mr.Bill
Notch Reeseと記載のあるもの
https://www.youtube.com/watch?v=1Oai4VovFFo&t=34s&ab_channel=BusyWorksBeats
You Suck at Producing作
見れないと書いてありますが、Youtubeに飛べば正常に見れます
https://youtu.be/5RNBLgC455s?si=yfCiQObMDXSBFp4F
Slynk
https://www.youtube.com/watch?v=JkD4Qo9F6qY&ab_channel=Slynk
Letsynthesize
https://youtu.be/gXet39JQ2mc?si=KaejKkM4roIf-lpR
Venus Theory
https://www.youtube.com/watch?v=UHKxLVlIHbM&ab_channel=VenusTheory
https://www.youtube.com/watch?v=M8ywxB0mMkY&ab_channel=VenusTheory