Korneff Audio El Juan limiter雑感
頒布元サイト(無料、英語)
概要
El Juan(エル・フアン)ってなんかWavesのL1(エルワン)リミッターと語感が似てるよね なんならUIも激似
表
https://scrapbox.io/files/65d4ad2af5450d00257f0aef.png
表面機能(左から)
Input Trim / LR link
入力の音量(db)調整
Threshold
しきい値:どのくらいの音量からリミッティングをかけ始めるか
Ceiling
天井:出力時の音量(db)
threshold / ceiling link
しきい値と出力を連動させる機能
Release
リリース;最後にリミッティングした時から、完全にリミッティングしてない状態に戻るまでにかかる時間
長ければ長いほど効果が完全になくなるまでが遅くなって、長い間リミッティングがかかることになる
マニュアル、オート、テンポ同期
オートは歪みと音量の揺らぎを最小限にするように自動調節してくれるので、割と便利
Stereo Link
ステレオリンク:左右のチャンネルに同じようにリミッティングをかけるか、別々にかけるか選べる
最初からオンになってる
Gain Reduction Meter(一番右のばー)
ゲインリダクションメーター:どれくらいリミッティングがかかっているのかを表示してくれるもの
裏(KORNEFFって書いてあるところをクリックすると表裏を行き来できる)
https://scrapbox.io/files/65d4b125a0e2770025c50fcd.png
裏面機能(また左から)
Input Shape
入力時の質感:
Bypassed:何もなし
Punchy:聴いた感じ歪み多め、ジャリっとする
Round:聴いた感じコンプ感強め、パツッとする
Input Tone
トーン:EQみたいなものだと思ってればOK
Flat:何もなし
Thick:低域強化
Presence:特定の高域強化(Brightより効く範囲が狭い)
Bright:高域強化
Hyped:低域と高域強化
Dither
ディザー:ノイズを足して、音が歪んだときに発生する”デジタル臭さ”を和らげるもの
Hi/Lo:ビット深度の設定
High:24bitか16bitの選択式
Low:4~16bitをスライダーで指定
Oversampling
オーバーサンプリング:入力時の音の解像度(サンプリング周波数)を上げることで、デジタル臭さを和らげるもの
動作が重くなるので、かけすぎには注意
x2, x4, x8, x16
多分x4くらいまでで十分
ブロック図(マニュアルに載ってた)
どの順番で音が加工されているかがわかるもの
ざっくり言うと:入力→Tone(EQ)→Shape(歪み)→Limit(音量調整)→Dither(ノイズ軽減)→出力
https://scrapbox.io/files/65d4b28b0c6cbd0024cc0b9f.png
使ってみた印象と雑感
そこまで重くないので、トラックにインサートしても大丈夫 実際使ってみたらいい感じになった
割としっかりかかるし、色がつく
色がつく=歪む、効果と同じかそれ以上に、その機材を使った音になる
Ceilingを下げてリミッティングを強めると、段々もっちりするコンプっぽい感じから歪みっぽく変わっていく 管理人は歪む手前あたりが好みの音でした
逆に言うと、音量を揃える効果だけを求めてるときに使う機材ではないと思った
かかり具合が-1dbとかでもちゃんと効いてる感じがする
効いた感じが割とわかりやすくて、パラメータも充実してるので、リミッターの使い方を覚えるには良いかも