真顔なクラブチューンの制作Tips 6/9/2025
どんな記事
読むとクラブチューンの制作に作業感が増すけど、アレンジ面で一応形にできるようにはなる記事。筆者はクラブチューン大好きではあるものの、クラブにおける良さばかり考えているとクラブ外のことを考えにくくなる上に制作も楽しくなくなるので、ここを外付け分の記憶として書いておくことにした。EDMなど、フェス向け(ビッグルーム系)の音楽はこれに限らない。
テンポ、BPMにあたる数字の一の位は0だとちょうどいい
130, 140など
ハウスは124、ドラムンベースは174など、4終わりが良い感じのジャンルもたまにあるけど、あまり気にしないでOK
最近はSync機能もあるので、本当はどうでもいい
展開は8小節ごとに作るのがいい
※ベテランの中にはオートメーションでじわじわ変化を作っている人もいる
DJはあんまり展開が多すぎるのは好きじゃないので、16小節でもいい
雰囲気(主にリズム、グルーブ)が頻繁に変わると、次の曲につなげにくいため
DJはセット時間(30~n時間)の中で雰囲気作りをしたいので、1曲の間で展開が目まぐるしく変わってほしくない
本当はどうでもいい。世のDJにはツールやクラブEditばかりではなくて、かけにくい曲も頑張ってかけてみてほしい
反復して鳴り続ける素材と、1小節目の2カウント目など、たまに鳴る要素が半々くらいであるといい
緩急がいい感じになるのと、鳴り続けている素材には耳の反応が鈍くなりがちなため
フレーズの種類よりも、音色をたくさん確保した方がいい
フレーズが沢山ありすぎるとダンスチューンとして次の曲に繋げにくくなる
これも本当はどうでもいい。プロデューサーが考えてあげることでもない
反復が基本の音楽なので、反復の最小単位(4カウント、8カウント)の強度は上げたい
ここでの強度上げ=主に音色や鳴り方にこだわって聴きごたえを出すこと
この2小節だけで5分間フロアを踊らせるぜ、みたいな気持ちで作る
トラック数もループ素材使用も関係ない
音が少ない方が個々の音の粒立ちは良くなる
サイドチェーンは付けておくとミックスが楽になる
※サイドチェーン:キックが鳴る時に他のパートの音量を下げる行為
キックとベースの衝突を避けられる
打ち込みで工夫をしなくてもリズムに独特のうねりも生み出せる
これも本当はどうでもいい
音階はEb~G#あたりにしておくと楽(理想はF, F#, G)
ミックスを工夫しなくてもスピーカーとの相性だけで上手くやれる音域
これも本当はどうでもいい
声を入れると楽
楽器だけで成立させようとすると不協和音とかスケールとか考えることが増えるので、最低限声とドラムがあればいい
キックの発音が長ければベースもいらない
GhettotechのDJ Funkとか聴くとなんとなくわかると思う
これも本当はどうでもいい
Monoにした時に鳴りが変わらないように作る
定期的にUtilityなどのプラグインでStereoとMonoを切り替えて、様子を見る
クラブのスピーカーはヘッドホンとは異なり、人の耳とは遠いところに置いてあるので、音を左右に散らし過ぎてもリスナーに面白味を感じてもらいづらいため、メリットがない
クラブは必ずしもコンサートホールのように音響的な施工がされているわけではないので、個々の音の粒立ちが良い、ノイズに頑強な音楽が求められがち
Dubstepなど空間系のエフェクターを利用する音楽を制作する人は、位相の関係でMono時に音が聴こえなくなることもあるので要確認、要注意