2022/07 oidy
2022年7月は意外と雨の降る、それでいて暑い月だった。
個人的には、自分の中で何かが変わっていこうとしている実感があった月だったように思う。
※1ヶ月の振り返りです。日記の月次バージョン。
目次
起こったこと
やったこと・行ったところ
読んだ/読んでいる本・漫画・観た映画
印象的だった言葉
考えていること・所感
3ヶ月半に及んだ会社の座学研修が終了。OJTへ
安倍元首相狙撃
参議院議員選挙
Perfumeのアルバム発売
日帰りで成田山新勝寺へ
暑かった
御朱印を増やすことができた
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西洋美術館リニューアル展「自然と人のダイアローグ」
ゴッホ・モネ・リヒターなどベストアルバム的な展示だった
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安倍元首相の件で新卒同期と議論
物事を相対化して、構造的に捉えようとする癖があることを自覚
なにか当事者意識を持ってrepresentできることが特にないのかも?
いつもの古着屋で夏服を買う
お気に入りの服が増えることは自分の精神の安定につながる
最近、古着屋を冒険しなくなってしまった。。
仙台旅行。恋人のご家族にご挨拶に行く。
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GRAPHIC DESIGN IN JAPAN展
三次元・立体感から、パッケージデザインに面白さを感じたhttps://scrapbox.io/files/62e690fc160170001d69defd.jpeg
久しぶりにクラシックコンサートに行く
ブックログをNotionでつけはじめる
新卒同期のベトナム少数民族に関する卒業論文を読む
コーチングのプロになるためのプロセスについて、ヒアリングした
意外とお金かかるんだな。。という感想
久しぶりに一人でカフェ巡りをする(paddlers coffee, fuglen tokyo)
お気に入りのカフェを巡っただけではあるため、失敗や挑戦を恐れてしまっているきらいがあるのかもしれない
誰のことも考えずに、自分らしく自分が好きなことをしていればよい空間は非常に落ち着く
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久しぶりにサウナに行く(タイムズスパレスタ)
発汗量が通常に比べて2倍くらいになった気がする
代謝上がってる感覚がある
めっちゃうどん食べた
書籍
千葉雅也『勉強の哲学』
『現代思想入門』で衝撃を受けた千葉雅也の他の著作ということで、勉強をテーマにしたものが面白そうだと感じて購入。
勉強を始めると、周囲の環境の文脈(本文中では「ノリ」)に自覚的になって自覚的になって浮いていく。その様を「キモくなる」と端的に表していたのが何より衝撃的で印象に残った。
勉強を続けることで、ノリの間を自由に移動していくことができるようになる、という将来像も新鮮であった。
宇野重規『民主主義とは何か』
参議院議員選挙を控え、自民党の圧倒的な強大さの前に無力さを感じていた時に読んだ本。
選挙で票を投じる意味について「イベント会場に入るためのチケットを買う」ようなものだと考えた。チケットがあってもイベントに行けない/見逃すことはあるが、チケットを買わないとイベント会場には入れないという意味合いで。
斉藤徹『だから僕たちは、組織を変えていける』
組織論に関して改めて概観したいという思いで買って読み始めたが、そこまで体系立っておらず主観も混ざっていて、今のところそこまで読んで意義を感じるものではないと感じる。
佐藤優『地政学入門』
ロシア・ウクライナ問題への関心を土台に、佐藤優の語り口が好きだったこともあり購入。『マッキンダーの地政学』を教科書としながら、地政学的な見方で世界を切り取っている。
稲原美苗ほか『フェミニスト現象学入門 経験から「普通」を問い直す』
サークル時代の後輩に勧められて購入。
経験の記述を通じて、社会の中で当たり前になっていることを問い直す「現象学」という手法。綴られている経験はどれもリアルでありながら主観的でありすぎず、オムニバスの論文のようなイメージで読みやすい。
香取一昭, 大川恒『ワールド・カフェをやろう』
仕事関連で読んだ、組織変革の手法に関する本。
組織変革の仕組みやフレームワークに触れることは多かったが、具体的に集団の意見・エネルギーを引き出すための手法についてはまだ十分に学ぶ余地があると感じる。
中島崇昂, 本間正人『私が会社を変えるんですか? AIの発想で企業活力を引き出したリアルストーリー』
前半は企業変革に立ち向かうリーダーの苦悩を描いたケーススタディ。語り口が軽妙で一気読みできてしまう。
組織変革はいわゆる「綺麗なロジック」でうまくいくものではなく、人の性質やバイアス・組織内の社会的な関係性や慣習に立ち向かっていくことが不可欠だと感じる。
漫画
チェンソーマン 第一部
ラスボスの迫力とチート感、、
アニメが楽しみ
映画
「トップガン・マーヴェリック」
TENET以来、最高の映画体験。
複雑な空中戦をロジカルに、圧倒的な迫力で描き出している。
前作「トップガン」では王道故に薄いなと感じたストーリーについても、まさにその前作を下敷きにすることで重層的で感動的なストーリー展開に仕上げおり、圧巻の出来だと感じた。
obviousnessとfamiliarityは違う - 宮台真司
慣れ親しんでいるだけで明らかではないことは確かにあるため、そもそも論を否定することは誰にもできない、という文脈。
黒と白両方の自分を招き入れろ - IO from KANDYTOWN
東京を中心に活躍するクルー・KANDYTOWNの中心的存在であるIOが、クルーの中で守るべきルール「KOOL BOY 10のルール」の中で示している言葉。
『現代思想入門』における二項対立からの脱却にも近いニュアンスを感じた。
仕事においても、プライベートにおいても、社会学的なものの見方をすることが増えたように感じる(あるいは、それを自覚し始めただけなのかもしれない)。
具体的には、個人に責任を帰して責めるのではなく、背景にある構造的な要因を考えることで問題を解決に導きたいというメンタリティのこと。
これは座学研修においてファシリテーションを担うことが多かったことが大いに影響していると感じており、誰がどの観点からどの視点でものを言っているのか、に非常に敏感になっていたと振り返っている。
また自身が所属しているコンサルティング業界に対しても、常に疑いを持っている。顧客の売上・利益を上げることだけを考えていれば良いのか?「全体最適」などというものは存在するのか?コンサルティングというビジネスモデルはサステナブルなのか?どのような構造の中でコンサルタントは活かされているのか?こうした構造に無自覚なままコンサルティングに従事することは危険に思えてならない。
そして知識人の中では当たり前のことかもしれないが、改めて、あらゆる学問はつながっているということを実感する。特に哲学・社会学など、「実際の社会に対する直接的な影響が薄そうな」学問に対する関心がほとんどなかったが、最近は「当たり前を疑う」「世界をさまざまな視点でもって見る」ことが実際のビジネス(特に組織分野)において重要だと感じている。
上野千鶴子教授による2019年の東京大学式辞を改めて読み、当時何も理解できていなかったことを認識した。
2019年当時に読んだときはほとんど何を言っているか理解ができず、「水を差すようなことをいうなあ」などと呑気に感じていた自分がいたように思う。
今改めて読んで、自らの状況や環境に自覚的になり、構造を見直して、社会をよりよくするために力を使うべきという主張なのだと理解した。
「世界についてサステナブルにアンラーニングしつづける」ことを最近のテーマにしようかな、と考えている。これには3つの要素がある。
世界について:わたしたちが生きている世界、そこに存在している構造や生きている人々、存在しているものについて
サステナブルに:死ぬまで、継続して、持続的に
アンラーニングしつづける:これまでの価値観や知識を見直してアップデートしていく